2012年1月31日火曜日

1月31日 今月のドクターヘリとドクターカー

今月のドクターカー・ドクターヘリ速報です.

☆ドクターヘリ 81件出動
1月に入り降雪,濃霧による天候不良で出動不能日が続き,折角の要請に応需出来ない件数が最大の月となりました(離陸前キャンセル62件中,天候不良によるもの52件).出動件数も少なく,大変申し訳なく思います.出動事案では医療介入の短縮,地域医療への貢献など,いつも通りの有効性を発揮することが出来ております.春の訪れを心待ちにする毎日です.

ドクターヘリ 今年度累計1085件出動.




☆ドクターカー 155件出動
先月から時間延長(6時〜23時),運行要項改訂に伴い,飛躍的に出動件数が伸びています.カーの出動が月に150件ペースの出動だと,150件×12ヶ月=1800件.ヘリとカーを合わせると年間3000件以上の病院前救急診療をおこなう計算になります.まさに医師を現場に引っ張り出す意義が理解されている地域であります.
ドクターカー 今年度累計429件出動.




今月末に大変すばらしいニュースがありました.
当ブログの「1月8日」にも紹介した事案です.一般市民,救急隊,ドクターヘリ,集中治療が一連の救命の連鎖となったすばらしき事例です.但馬,北近畿だけでなく,日本全国にこのような活動が当たり前のように広がれば良いですね^^


さて,今年も早1ヶ月が経ちました.ということで,日頃お世話になりっぱなしの消防の皆様,運航会社の皆様,ドライバーの皆様,医療クラークの皆様,そして医療スタッフでの「院外ヘリ・カー合同カンファレンス」平たく言うと,「新年会」を開催しました.


この時,TECCMCの初療は火を噴いていたようですが,勤務スタッフが頑張ってくれました.ありがとう!ということで,こちらは公の場ではなかなか言えないことも,ざっくばらんにおしゃべり^^ 顔の見える関係は良いものです.お忙しい中,お集まりいただきました皆様,ありがとうございました.そして,今後とも益々よろしくお願い申し上げます.

シャンパンのコルク飛ばし.番匠谷先生,清水看護師さん,準備出来てないのに飛ばすの早過ぎです・・・

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2012年1月28日土曜日

1月28日 ヘリとカーのランデブー

相変わらずの空模様です.ドクターヘリは天候を気にしながらの運航,ドクターカーは天候はまったく気にせず運行.手段はなんであれ,病院前救急診療が迅速に提供出来る体制が大切なのです.


本日のドクターヘリは2件出動(天候回復のわずかな隙をついて出動!),ドクターカーは6件出動です.全てがキーワードによる覚知同時要請.ヘリが天候不良で出動出来なければカーで出動です.そんなミッションの中,日常的に行われているヘリ&カーのコラボレーション事案です・・・


覚知内容:突然の頭痛,嘔吐
キーワード方式によるヘリ覚知同時要請

ドクターヘリは岡先生,岡本先生,藤巻看護師を搭乗し離陸です.しかし,途中天候不良にてランデブーポイントへ到達出来ないと判断,帰投の決断をします.しかし,このような事態を見越してドクターカーもほぼ同時に出動しています.ドクターカーは途中の空模様も確認しつつ救急車のドッキングポイントへ到着.患者さんの状況を聞くと早期搬送が優先される病態と判断します.ドクターカー担当の小林センター長はドクターカードッキングポイント近くまでなら霧もなく,晴れ間も見えていることからヘリへの引き継ぎ可能と判断,消防本部に再度のヘリ要請をお願いします.程なく救急車とドクターカーはドッキング.やはり早期搬送,安定したヘリ搬送が最善のようです.医療介入しつつヘリのランデブーポイントへ.そして,数分後にヘリスタッフへ患者さんを引き継ぎTECCMCへ向け搬送です.

医療介入短縮時間は約30〜40分.陸と空,使えるものを有効に使う,そうすることでより良い救急医療が提供可能になると考えます.ドクターカーからドクターヘリへ引き継ぎ・・・離陸を見送ります.

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ドクターヘリ,ドクターカーと充実した病院前救急診療を学びたい,実践したい医師,看護師の方は teccmc@gmail.com までご連絡下さい!もちろん,ER(初療),手術,集中治療,災害医療なども実践,研修可能です!!熱い気持ちがあれば,明日からでもTECCMCの一員になれますよ^^






2012年1月26日木曜日

1月26日 日本海側の冬は・・・

日本海側の冬は厳しいです.晴れ間がのぞいたと思えば突然の降雪.


1日の間でこんなことになってます.雪さえ降らなければJA822H・ドクターヘリは現場へ出動!

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1月22日〜26日の5日間で
  ドクターヘリ 12件出動(2日間は天候不良にて運休)
  ドクターカー 27件出動

ドクターヘリは12件中11件が覚知同時要請.スノーボード外傷が3件あり,ヘリ先着事案もありました.スノーボードは頭部外傷のリスクが高くなります.ヘルメットの装着をお願いします.

ドクターカーはほぼ全事案が覚知同時要請です.内因性疾患での要請が多くなりますが,重症外傷,複数傷病者事案にも出動してます.またドクターカーは医師,看護師のOJTの場.今は井手先生がOJTで頑張っています.

ヘリ,カー共に,このような積雪の中,現場支援などを賜り感謝申し上げます.ヘリでもカーでも早期医療介入が得られる方法であれば構いません.引き続きの有効活用をお願い申し上げます.


ヘリポートから初療室への搬入.地上ヘリポートは初療室へ一直線!


極寒の早朝.河川への墜落事案へドクターカーで出動.救助,救急,警察と協力しての現場活動です.寒い中,お疲れ様でいsた.



現場や初療だけでなく,集中治療も日々邁進しております.処置中の長嶺先生.多臓器不全の患者さんに囲まれ,奮闘中です.


PMX-DHP+CHDFの並列施行.敗血症性ショックに急性腎障害がかぶってます.急性血液浄化療法は我々の得意とする治療法の1つで,臨床研究も行ってます.


ICU内の緊急手術.呼吸状態,循環動態が悪すぎて手術室へ移動出来ない・・・ならばそのまま集中治療を継続しながらICUで手術です.永嶋先生指導の下,番匠谷先生,三浦先生,そして見学に来られている先生も交えての手術です.



最後にちょっとしたおまけの画像です.

廊下で見つけた歩くトーマスバック.トーマスバックが大きいのか,はたまた・・・思わずシャッターを切りました.さて,このフライトナースさんは誰でしょうか??


久しぶりのお約束画像.お湯を入れた途端に出動.約1時間後のカップ麺は水分が見当たりません・・・やはり,ヘリ,カー番の時にカップ麺はダメですね.ネタにされたいドクター,ナースの方にはお勧めですが^^













2012年1月21日土曜日

1月21日 華の昭和43年組・JOHNNY

今日,我々の大切な仲間が突然天国に行ってしまいました.このブログはお通夜,告別式が終わって,少しだけ落ち着いてから書いてます.彼が教えてくれたことは書ききれないほど沢山あります.この但馬の地にも「ちょっと寄った」と遠路はるばる幾度となく足を運び,多くのものを根付かせ,育ててくれました.ほんと,ありがとね.センター長とは同い年.「華の昭和43年組」とよく笑ったものです.彼の意志を継ぎ,大きくしていくことが我々の役目なんでしょうね.豪快な笑いに見守られながら,毎日ちょっとずつ背伸びしながら頑張っていこうと思います.またね,JOHNNY.


神戸市消防局救急救命士・金谷謙児様のご逝去を悼み,謹んでお悔やみを申し上げます.在りし日のお姿を偲び,心よりご冥福をお祈り申し上げます.

公立豊岡病院但馬救命救急センター
センター長 小林誠人
センター職員一同





2012年1月20日金曜日

1月20日 2010年度第5回ドクターヘリ症例検討会

本日は「2010年度第5回ドクターヘリ症例検討会」が開催されました.今までは基地病院である当院で行っていましたが,今回は京都府の拠点病院の1つ,福知山市民病院での開催です.

当院から1時間の距離にある(ヘリなら15分以内!)福知山市に向け出発です.参加されるTECCMCの皆さん,おやつは300円以内でお願いしますね.・・・遠足状態の車内.


福知山市民病院救急室医長の北川先生の司会進行で会が始まります.

1)ドクターヘリ稼動状況報告





2)福知山市民病院でのAMI対応について〜ドクヘリ症例を含めて〜

3)ドクターヘリで福知山市民病院に搬入された症例の検討

4)急病が疑われる交通事故事例について

以上の内容で検討会は進められました.


医療に県境は無い,各拠点病院を中心に半径30km圏内での病院選定,早期医療介入および根治的治療までの時間短縮,覚知同時要請がいかに重要か,ランデブーポイント選定の工夫(一番早く医療介入するためにはどうするか?という観点で)などが本日の要点でしょうか.

今日の検討会が明日からの救急医療に活かされると良いですね^^ よろしくお願い申し上げます.


検討会の後はTECCMC参加メンバー,福知山市民病院さん,福知山市消防さんとの上級検討会です.やはり顔の見える関係作り,検討会では聞けないちょっとしたことなど,まさに上級の検討会になりました.



今回,症例検討会,上級検討会を取り仕切っていただきました福知山市民病院の関係者の皆様に感謝申し上げます.今後ともよろしくお願い申し上げます.


帰りの車内はアルコールの影響も手伝って,AKB48のPVで盛り上がっておりました.素面の運転手はセンター長・・・お疲れ様でしたm(_ _)m









2012年1月18日水曜日

1月18日 ロングフライト,ICUでは・・・

午前中は比較的のんびりとしたTECCMC.天気も良く,ドクターヘリも心地よさそう.



しかし,その静寂をやぶるホットラインです.本日のヘリ番は岡先生,番匠谷先生,林田看護師.ヘリポートにダッシュ!

☆ドクターヘリ1件目(救急隊現着後要請)
要請基準:観察結果,骨盤骨折疑い
推定医療介入短縮時間:20分


救命救急センター・外傷センターの無い地域からの要請です.直近の2次病院に搬送した場合を想定すると,推定医療介入短縮時間は20分となります.しかし,重症外傷が疑われる場合は「Trauma Bypass」が必要です.TECCMCから距離もあり,ヘリ要請してから救急隊の観察結果で要請継続かキャンセルかを決まる方が,患者さんにとって有益であることは言わずもがなでしょう.覚知同時要請であれば,あと10分は医療介入が短縮可能です.本事案はTECCMC搬送,緊急手術となっています.

遠慮無く同時要請,遠慮無くキャンセル,の精神でよろしくお願い申し上げます.

☆ドクターヘリ2件目(覚知同時要請)
要請キーワード:高所からの墜落
推定医療介入短縮時間:30分

飛行時間40分.しかし,救急隊も現着に時間を要する地域です.もちろん直近の救命救急センターまでは1時間以上を搬送に要する地域.早期医療介入を考えると,非常に的確なヘリ要請です.ランデブーポイントで外傷初期診療を行い,速やかにヘリ搬送です.

ミッション終了後のひととき.標高1709mの大山(だいせん).


センター長,岡先生の母校と大山をバックにお疲れ様.ちなみに番匠谷先生はロングフライト率No.1です^^


☆ドクターヘリ3件目(覚知同時要請)
要請キーワード:高所からの墜落
推定医療介入短縮時間:40〜50分

2件目からの帰投中に要請です.救助事案.ランデブーポイントから支援車で現場へ.これこそが,病院前救急診療,早期医療介入の極みです.外傷初期診療開始!ヘリで救命救急センターへ搬送です.


現場,ランデブーポイントでの診療時間は最長10分.より早く安定化させ,根治的治療にもっていくことが最大の目的なのです!


ドクターカーは午前中が三浦先生,午後〜夜が前山先生が担当です.3件出動.3件ともに覚知同時要請.1件はヘリとの同時出動です.ヘリでもカーでも早く現着した方が医療介入を行えば良い.空と陸の同時進行.TECCMCはドンドン病院前に飛び出します!


病院前救急診療を行っている間,もちろん院内では救命治療が行われています.岡先生,番匠谷先生がフライト中,ICUでの緊急開腹手術.移動のリスク,CHDFの継続,救急集中治療の継続を考えると選択肢はこれしかありません.センター内には超緊急手術に迅速に対応出来るよう,手術セットが用意されています.看護師はそれを展開するだけ.永嶋先生,小林センター長,三浦先生で執刀,麻酔は池田先生,前山先生,そしてフライトから戻ってきた番匠谷先生が外回りのフルサポートです.


広範囲壊死,出血,カリウム上昇,アシドーシスの進行・・・スタッフ一丸となって救命に挑みます.そして,今宵のICU担当・池田先生の長い長い夜の戦いが始まります.


夜が平和でありますように.











2012年1月17日火曜日

1月17日 17年前の今日

1995年1月17日午前5時46分 阪神淡路大震災は起こりました.その当時,現TECCMCの救急医達はセンター長が研修医1年目,他の医局員の先生達は学生でした.しかし,6434名の死者を出したこの大災害を誰も忘れていません.日常の救急医療の先に災害医療はある,平時に出来ないことは有事にも出来ない,我々は日常の救急医療,救急業務を大切に,日々努力,邁進することを忘れてはなりません.

神戸の今.復興と共に風化させてはならない事があります.



本日のドクターヘリは7件出動,ドクターカーは5件出動.

ヘリ担当は三浦先生,長嶺先生,濱看護師.
・覚知同時要請 5/7件
・要請キーワード
   突然の四肢麻痺×2
   呂律が回らない
   突然の意識消失
   交通事故で車両大破
・現着後要請 2/7件 理由は・・・
   かかりつけ病院の情報収集に時間を要した
   交通事故の状況が不明
交通事故事案では2名の傷病者.赤の1名をヘリ搬送,黄色の1名を長嶺先生同乗で救急車搬送です.病院前救急診療を非常に有効に活用いただいております.

カー担当は小林センター長(午前),山邊先生(午後〜夜).
・覚知同時要請 4/5件
・要請キーワード
   呼吸困難
   痙攣
   意識無し
   交通事故で車両大破
・現着後要請 1/5件 理由は・・・
   119番通報の内容では意識あり.でも現着するとショック!

1分,1秒早い医療介入が患者さんにとっていかに重要か.もっともっと精度を上げつつ,救急隊と共に「質の高い」病院前〜病院内救急診療を確立したいと思います.


こんなまとめ方もたまには良いでしょうか.文書だけでは味気ないので,今日の1枚・・・

濱フライトナースです.
フライトナースの責任者です.
頼りにしてますよ^^;






2012年1月16日月曜日

1月16日 昨年の今日は・・・

昨年の今日は「格納庫」の工事着工日でした.3月に完成した格納庫のお陰で,運航に関するストレスは格段に解消され,思う存分にヘリが有効活用可能になっています.今日もそんな1日.




本日のドクターヘリは9件出動(現場7件,施設間搬送2件),ドクターカーは3件出動です.では,ヘリ事案を振り返ってみます.


☆ドクターヘリ1〜3件目(重複,連続出動)
朝一番からのヘリ要請で始まった本日の勤務.3連続要請・出動です.

出動!(参考動画)
こんな感じで出動します.
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1件目(覚知同時要請)
要請キーワード:呼びかけ反応なし

死後硬直のため離陸後キャンセル

ランデブーポイントに着陸し,支援車で現場への移動中にキャンセルです.医師の現場投入,早期医療介入不要時のキャンセルは大歓迎.まずはヘリ・カー要請する体制の確立が大切なのです.もし,早期医療介入が必要であった場合,時間的にも非常に適切な要請です.

2件目(覚知同時要請)
要請キーワード:呼びかけ反応なし
推定医療介入短縮時間:15〜20分

ヘリが1件目対応中の要請です.まずはドクターカーを出動させ,ヘリ,カーどちらか早い方が医療介入する作戦をとります.1件目がキャンセルであったため,ヘリはそのまま2件目へ早々に離陸です.重複要請のため,時間的なズレが生じたためランデブーポイントの変更です.近隣同士の消防本部が協力しあって,急なランデブーポイントの変更にも対応してくれます.ありがとうございます.この時点でカーはキャンセル,ヘリが早期医療介入を果たします.本日のフライトドクター永嶋先生とフライトナース米田看護師が救急車に同乗し,直近の病院へ搬送です.もう一人のフライトドクター小林は別事案要請時に備え,永嶋先生,米田看護師の帰りを待ちながらランデブーポイント待機・・・


3件目(施設間搬送)

2件目の救急車搬送中に施設間搬送の依頼です.2件目の搬送先病院からTECCMCへの紹介.タイミング良く,永嶋先生がそのまま申し送りを受け,救急車同乗でランデブーポイントへ.そしてそのままTECCMCへ.重複事案の連続でしたが,幸いにも誰も置き去りにされることなくミッション遂行です.

☆ドクターヘリ4件目(覚知同時要請)
要請キーワード:呼吸困難
推定医療介入短縮時間:30分

ランデブーポイントでドッキング.滞在時間も10分以内に搬送です.要請のタイミング,内容,時間的に全く問題ないミッションです.我々も消防も良い意味で熟れてきました.

☆ドクターヘリ5件目(覚知同時要請)
要請キーワード:縊頸
推定医療介入短縮時間:45分以上


ランデブーポイントでドッキング.救急車内で気管挿管,ルート確保しALS継続しつつTECCMCへヘリ搬送です.機内の胸骨圧迫は工夫を要します.



☆ドクターヘリ6件目(覚知同時要請・ヘリ先着)
要請キーワード:転倒,意識朦朧
推定医療介入短縮時間:1時間30分

本日もスキー場事案に出動です.ヘリが先着,スキーパトロールの方に安全確認をしていただき着陸です.


ヘリ機内から酸素,バックボード,ネックカラー,トーマスバック,エコーを持ち出し,現場へ.幸いABCDは問題ありません.外傷初期診療が完了したところで,到着した救急隊に協力いただき車内収容.ヘリの着陸地点までちょっとの距離ですが搬送し機内収容.外傷はTECCMCで精査です.

救急隊,支援隊,スキーパトロールの方々など,沢山の関係者の皆様にお世話になります.この場をお借りして,感謝申し上げます.

☆ドクターヘリ7件目(覚知同時要請)
要請キーワード:四肢のしびれ(脳卒中疑い)

血栓溶解療法適応を考えた覚知同時要請です.幸いにも救急隊現着後,軽症を確認されキャンセルです.

☆ドクターヘリ8件目(覚知同時要請)
要請キーワード:生き埋め
推定医療介入短縮時間:1時間以上

工事現場での生き埋め事案.クラッシュ症候群も念頭に置くべき状況です.救急隊の情報では,幸いにも初期評価は問題無さそうとのこと.しかしまだ救出中.クラッシュ症候群であれば,救出前あるいは救出直後からの医療介入・薬剤投与が必要になります.早期医療介入の絶対適応と考え,ドクターヘリは現場直近の農道に着陸,医療スタッフはヘルメット着用の上,資機材を担いで現場までいつもの如くダッシュ!!




我々が現着した直後に救出完了.外傷初期診療を行いつつ,閉じ込められていた時間と土の重さなどを考慮し,輸液,メイロンの投与を開始です.幸いにも状態の急変はありません.ヘリでTECCMC搬送です.

☆ドクターヘリ9件目(施設間搬送)
TECCMCへの紹介搬送です.呼吸,循環管理を機内で開始.さながら空飛ぶICU.High PEEPの必要性,診断など,早期から救急医が関わることで,患者さんの状態が安定します.


ドクターヘリ,ドクターカーを有効活用することが,地域の救急医療,地域医療にとってどれだけ有効か日々実感しております.これも地域の消防,病院の先生方のご理解,ご協力の賜であります.この地域に住んでて良かったと思っていただけるよう,日々邁進したいと思います.本日もありがとうございました.


本日のおまけ画像です.お楽しみ(?)ください^^

但馬名物 朝霧.
今日はいつもより少な目.

 冬の日本海の荒波.
演歌の世界・・・^^;

 漁港も大切なランデブーポイント.

 山は雪化粧.
天候が安定していると綺麗な景色ですが・・・

本日のヘリ番は・・・
小林センター長

永嶋先生

 米田看護師

 支援車で現場へ移動中!


病院前救急診療の1コマを紹介しました.


病院前救急診療,初療(ER含む),根治的治療(手術など),集中治療,病棟管理,follow外来の一貫した救命救急医療,そして楽しく充実したアフター5を研修,研鑽したいと思われる医師,看護師をお待ちしています.一緒に学び,実践しましょう!













2012年1月15日日曜日

1月15日 ドクターカーも活躍

10日〜15日,特に11日以降は天候がグズグズでヘリ要請に応えきれませんでした.そんな天候でもドクターカーはコンスタントに頑張っています.ヘリでもカーでも自転車でも,医療者が現場に早く赴き,治療を開始する体制と,それを上手く活用する地域のシステムが大切です.この冬はあらためてこのことを実感しています.

天候に関係なく活躍するドクターカー

 こんな天気じゃあ・・・ギリギリ出動.

 岡本先生とセンター長.
この後,天候不良にて現場にドロップ・・・
一番の目的,早期医療介入は果たせました!


10〜15日の6日間,ヘリ,カーの出動実績は・・・
 ドクターヘリ 13件出動
 ドクターカー 29件出動
でした.どんな状況でもBESTの救急医療を提供出来るよう努力したいと思います.また,この地域の病院前救急診療を発展させている消防のご理解とご協力に感謝申し上げます.


救命救急センターは比較的落ち着きを取り戻しました.ICUでは人工肺からの離脱や急性血液浄化療法からの離脱も完了.VF蘇生後の患者さんはGOOD RECOVERとなられるし.まだまだ若い救命救急センターではありますが,老舗に負けない治療成績を残したいと思います.


明日の天気はどうでしょうか??



2012年1月12日木曜日

1月12日 HEM-Netグラフ23号

認定NPO法人 救急ヘリネットワーク(HEM-Net)が発刊する「HEM-Netグラフ23号」(←クリックするとリンクに飛びます)に,以前ブログで紹介した「9月5日 夏休みの自由研究」の小学生とその内容が掲載されています!是非,是非,皆さんであらためて見てみましょう.大人の世界は雑音だらけですが,初心を常に忘れず,真摯に救急医療に取り組みたいと思います.あらためて,慶君,素晴らしい研究と思いをありがとう!!


  






2012年1月9日月曜日

1月9日 スキー場×3

本日も朝からTECCMCは大繁盛.緊急手術1件,ドクターヘリ6件出動,ドクターカー4件出動.


緊急手術は術前,術中,術後の集中治療と迅速な手術が必要な重症な患者さん.患者さんも頑張っておられます.我々もそのお手伝いを全力で行います.


今朝のヘリポート.霧の上から太陽がのぞいています.本日も出動に支障なし.


積雪時のランデブーポイント.積雪50cm程度であれば,ヘリにはスノースキッドが装着されており沈みません.ただ,医療スタッフは不用意に降りると,膝まで雪に埋まりそのまま・・・昨年の反省を今年は活かしています.


本日の現場直近着陸.農道に着陸し医療スタッフはあぜ道をダッシュ!着陸後の安全確保は警察がやってくれます.覚知同時要請で出動し,最短の医療介入が実現しています.



本日のドクターヘリ出動6件中3件が「スキー場」事案.救急車は現着に30分以上かかります.天候さえ問題なければ,要請からヘリ到着までは10分前後.スキー場事案では先着することもあります.

昨年から着陸しているゲレンデの圧雪地.スキーパトロールの方々に多大なるご協力を賜っております.ありがとうございます.本事案は覚知同時要請の頭部外傷事案.ヘリ先着で,医療スタッフのみの活動.外傷初期診療,全脊柱固定(ヘリ機内にはバックボードも積んでます)を行って,TECCMCへの搬送です.



2,3事案は同じスキー場.もちろん覚知同時要請です.重症頭部外傷に内因性の痙攣.重症頭部外傷は2次性脳損傷を防ぐ為に,エアウエイスコープを用いた経口気管挿管.機内へ収容,飛行中にFAST.フルモニタリングで居住地の救命救急センターへヘリ直送です.

2事案の帰投途中に3事案目のヘリ要請.2事案目と同じ着陸ポイントに降りてゲレンデへ.初期診療を行いながらTECCMCへ搬送です.



本日も早期医療介入と搬送時間の短縮を実現することが出来ました.スキー場,現場直近など,消防の皆様には安全確保などでご支援を賜り感謝申し上げます.お陰様でこの時期でも安全に運航を行える事が出来ます.


病院前救急診療を頑張っている間にも,院内では重症管理が続きます.人工呼吸管理,膜型人工肺管理,循環管理,急性血液浄化管理,栄養管理・・・写真に写っている幸部先生は集中治療専門医.淡々と冷静に治療をこなしていきます.



本日のおまけ画像.霧に包まれた但馬空港.標高が高い空港なので,この時期どうしようもありません.なかなか幻想的ではありますが,昨年度はこの霧のお陰で,但馬空港から離陸出来ない,給油に行けないなどの不具合が起こっていました.やはり基地病院敷地内に「格納庫」「給油施設」は必須ですね.




本日のヘリ番は小林,三浦先生,清水真美子ナース.三浦先生,出動途中の真剣(?)な表情.すっかり一人前のフライトドクターです.


離陸前,機内暖房が効いてない状況での清水ナース.革手袋はめて「凍えてます〜」.


でもヘリ待機中はパイロットさんと雪合戦.四季折々を楽しむフライトスタッフ達です.風邪ひかないでくださいよ〜^^


現場に出て行く医療スタッフは多かれ少なかれアドレナリンが出ています.患者さんにはもちろん,JA822Hドクターヘリにも優しいスタッフであるためのメッセージ^^