2017年3月31日金曜日

3月31日 2016年度 本日年度末です.

1年経つのは早いもので,本日が年度末.2016年度も駆け抜けました.

2016年度最後のプレホススタッフ.早期医療介入+搬送時間短縮を目的に,本日も有効に活用していただきました.


そんなこんなで取り急ぎのドクターヘリ,ドクターカーの事業報告です.3月の出動件数はドクターヘリ 196件,ドクターカー 2013件でした.2016年度としての出動件数はドクターヘリ 1926件,ドクターカー 1844件となりました.


多くの出動を安全に支えていただいた消防の皆様に感謝申し上げます.当センターはドクターヘリ,ドクターカーのアンダートリアージ 0を目指し,粛々と業務に邁進し続けます.




また本日をもってドクターヘリ,ドクターカー事業を支えてくれていた病院スタッフの交代がありました.

ドクターカー事業の立ち上げからドライバーとしてお世話になった岩本さんが卒業されました.豊岡市消防本部のOBでもあり,地元の地理にも詳しく,安全に早期に我々を現場に連れて行ってくれました.濃い医療スタッフばかりでご迷惑をかけましたが,本当にお世話になりました.


またドクターヘリ,ドクターカー事業担当として3年間ご尽力いただいた病院事務の新田さんが異動になりました.各種調整,消防本部別症例検討会への出席,取材対応などなど非常に多くの業務を担当してくれていました.本事業の発展に大きく寄与してくれました.数年先,出向から戻られましたらまたご一緒出来ることを楽しみにしています.ありがとうございました.


2016年度最終日も緊急手術で終了です.さあ,明日からは2017年度が始まります.センター長,濵上先生,和田先生は手術室で年度越しのようです.2016年度よりほんの少しでも地域のお役に立てるよう精進し続けます.TECCMC 8年目の2017年度も何卒よろしくお願い申し上げます!









2017年3月29日水曜日

3月29日 シップ・チェーーーンジ

朝はモーニングカンファレンスから始まります.昨日の事案,入院症例をプレゼンし全員で治療方針,問題点を共有します.ドクターヘリ,ドクターカー事案,緊急手術対応など1例1例をセンター全体の経験にします.医局員は熱い視線でプレゼンの画面を眺めます・・・


さて機体の点検を終えてJA833Hが帰ってきました.初代JA818Hが代替機で来てくれていました.運航終了後に格納庫で機内物品の入れ替えです.やはり2機並ぶと圧感ですね.



しっかりと入れ替え,整備して現場に医療スタッフと共に飛んで行きます.

JA818Hが神戸のエアセンターに戻る間,JA833Hは但馬空港に一時退避です.ちょうどコミューターSAABがエプロンに駐機.たまにはこんなコラボもありですね^^


こんな入れ替えや退避は現場対応の合間をぬって行われます.交通外傷,脳卒中,痙攣などなど.朝一番から日没直前まで有効に活用していただきました.



本日もしっかりと業務を遂行!お疲れのファーストドクターを撤収するセカンドドクターの図.はいはい,お疲れさん・・・






2017年3月28日火曜日

3月28日 海上保安庁ヘリ 受入訓練

本日は前山先生からの投稿です.

今月は2度にわたり,海上保安庁と患者受け入れ訓練を行いました.普段から顔の見える関係を築き,訓練から問題点を抽出しておく事が大切です.

受け入れマニュアルに従ってヘリ機内から機動隊員による患者搬出.ストレッチャーは当センターのスタッフが予めヘリポートの外に準備しておきます.


ヘリポートから院内へは医療スタッフと共に初療まで.海上で発生した事案を含め,連携構築に努めたいと思います.


ドクターヘリに比べると大型の機体です.ダウンウォッシュ・・・凄いっす!



ちなみに訓練の間,ドクターヘリは近隣の但馬空港に一時退避.医療スタッフも一緒にいつでも出動は可能な状態です.



海上保安庁の皆様,支援に協力してくださった豊岡消防の皆様ありがとうございました.


2017年3月26日日曜日

3月26日 開通!

3月25日18時に北近畿豊岡道・八鹿-日高間が開通しました(一部報道リンク:http://www.mbs.jp/news/kansai/20170325/00000024.shtml).これで当院への救急搬送も時間短縮が見込まれる地域が広がります.また,医療圏の拡大,ドクターカー運行エリアの拡大も考慮されます.生活の質向上の道でもありますが,当地域では「命の道」でもあります.

そんな目的もある道なので,開通記念式典にドクターカーも呼ばれました.この式典の間はドクターカー機能をDMATカーに移し現場対応はもちろん継続しています.


今後さらにこの道は当院の近くまで伸びて,ICが建設されます.道の整備は集約化にもつながります.我々もこの道路の活用に期待しています!

そんな記念式典,開通の直後に複数箇所で複数台が絡む多重事故が発生・・・早速にドクターカーが覚知同時要請で出動して行きました.豊岡市消防,南但消防と普段通りの連携をとって粛々と対応,幸いにも大事に至りませんでした.


新しい道,地域で安全に有効に活用していきましょうー




2017年3月25日土曜日

3月25日 お疲れ!そして,ありがとうございました.

年度末,3月は新たな目標に向かって旅立ちの時期です.今回,TECCMCから4名が卒業を迎えられます.



蕪木先生.2年間の在籍でした.指導的立場での活躍を期待しましたが,今一度自身の実力をつけるべく再研修の道を選ばれました.救急医としてさらなる研鑽を期待しています.



渕上先生.2年間の在籍でした.入職時に明確な目標をもって来られました.静かに,でも存在感のある仕事ぶりは安心と信頼に値しました.主に緊急麻酔,IVR業務を担当しながら,TECCMCの真髄を心おきなく堪能してもらいました.もう1,2年いればファーストフライトドクターからもう1ランク上の世界が見えたと思います.ちょっと寂しくも残念ではありますが,富山に戻って富山県の救急医療の発展に尽力して下さい!




間先生.TECCMCの後期研修医として1年生から4年間の在籍でした.大学の初期研修医を修了し,TECCMCに入職時は本当に何も出来ない,知らない状況でした.それが4年間で救急科専門医取得,ファーストフライトドクター承認を含め,どこに行っても恥ずかしくない救急集中治療医に育ちました.当初の目標通り,地元,出身の新潟大学に戻ってしっかりと貢献して下さい!思い出もいっぱいですね^^









そして岡先生.TECCMC第一期生として立ち上げから7年間の在籍でした.センター長の外科医局の後輩でもあり,センター長はじめ何人かのスタッフとは前職から10年以上の付き合いです.臨床,臨床研究,学会発表などオールマイティにその実力を遺憾なく発揮してくれました.TECCMCの礎を築いてくれた1人です.出身地の島根県は出雲に行かれ,大学人して新たな一歩を踏み出されます.さらなる飛躍を期待しています.そして,同じ山陰の救急医療,外傷診療を担う者として今後とも末永くよろしくお願い申し上げます.7年間,いや数字に表せないくらいありがとうね.











先日,TECCMCを卒業するスタッフの壮行会を執り行いました.送別ではありません.「行ってらっしゃい.またね!」そんな気持ちをこめてTECCMC,病院,運航・運行スタッフ,消防の皆様からの贈り物です.涙あり,笑いあり,そして感謝の気持ちを一杯に.


またどこかで一緒に楽しい時間を共に過ごせると良いですねー^^






















2017年3月24日金曜日

3月24日 ドクターヘリ安全研修会(府県別全体症例検討会)

本日は年1回,恒例となっている「ドクターヘリ安全研修会・府県別全体症例検討会」を開催しました.13時から16時まで密度の濃い会となりました.

まず第1部は日本ヘリコプタ協会副会長・長尾様による基調講演を拝聴いたしました.安全運航に必要な方略を医療スタッフ,消防,運航会社などで確認,共有することが出来ました.やはり年に1度は多機関で基本に立ち返ることが必要であると再認識しました.


第2部はパネルディスカッション.テーマは「ドクターヘリを有効活用するための方略」 5つの消防本部(地域MC協議会別)と運航会社からご発表いただきました.ドクターヘリ活用においてアンダートリアージ0を続けるための取り組み,複数のドクターヘリを要請出来る消防本部の取り組み,ドクターヘリと消防防災ヘリの協働が可能な消防本部の取り組みとさらなる展望,要請数は多いが覚知同時要請率が低く,支援,病院選定などに問題を抱える消防本部の実情,地域2次医療機関を巻き込みドクターヘリを積極的に活用する消防本部の取り組み,安全運航に必要な運航会社と消防の密な連携・関係の確認などなど.座長は岡先生,前山先生が務め,会場からの活発な意見を引き出してくれました.



実情,現状を提示し,今後の有益な事業展開につなげることが検討会,検証会の目的です.本日の議論の成果は次回以降の検討会で答えが出ることでしょう.

年度末の多忙な時期にお集まりいただきました皆様,本当にありがとうございました.今後とも何卒よろしくお願い申し上げます.



2017年3月21日火曜日

3月21日 気がつけば 10000

3月20日,ドクターヘリの運航終了時に出動件数が10000件になったそうです.2010年4月17日に運航を開始してから丸7年,安全に地域貢献できていることに感謝いたします.これも消防機関,運航会社(ヒラタ学園),病院事務はじめ関係各所の皆様のお陰です.


件数を競う事業ではありませんが,あらためて安全運航,地域貢献,救命率向上および後遺症軽減といった目標,目的を見つめ直す機会になりました.

2010年4月17日,公立豊岡病院ドクターヘリ事業(通称,3府県ドクターヘリ)が開始されました.午前中にセレモニーが執り行われ,13時から要請受付開始でした.格納庫も給油施設も何もないヘリポートからのスタート.




懐かしメンバーもいますねえ^^



運航開始直後に1件目の出動.丹波市消防本部からの要請でした.ここから歴史が刻まれています.


さて,明日からももっともっと高いレベルを目指して邁進したいと思います.関係者の皆様,地域の皆様,引き続きよろしくお願い申し上げます.