本日のドクターヘリ・カー担当は小林(午前中は幸部先生),松井先生,林田看護師でした.
☆ドクターヘリ1件目 交通外傷
朝一番での要請です.「交通事故.複数傷病者.」との情報.フライトスタッフは資機材を積み込み,出動です.どうやら傷病者は3名,内1名が重症とのこと.ランデブーポイントでヘリと救急車がドッキング.ヘリが担当するのは1名のみ.他の2名はトリアージ「緑」で近隣病院へ搬送されています.
救急車内で外傷初期診療を速やかに行い,TECCMCへ搬送です.他の患者さんはすでに他の病院への搬送が決定していたため,ヘリでのピストン搬送はありません.
TECCMC到着.やはり重症外傷!ヘリが有効に活用された事案でした.
☆ドクターヘリ2件目 呼吸困難
1件目の搬入と同時に要請です.1件目の患者さんをヘリポートで引き継ぎ,スタッフは再び離陸.患者さんを引き渡す側,引き受ける側の絶妙なチームワークなくして,このように速やかな連続出動はありえません.
ランデブーポイントで救急隊とドッキング.病歴,身体所見より自然気胸の再発を疑い,直近の2次病院へ救急車同乗で搬送させていただきました.快い応需,感謝申し上げます.
☆ドクターヘリ3件目 意識障害・不穏
午前中3件目の要請です.豊岡市消防本部で会議中の小林には,消防の指令放送が聞こえています.
救急隊現着時,かなりの不穏状態.ランデブーポイントでの診療開始時も同様な状況.病歴,身体所見などから頭蓋内病変などを鑑別し鎮静の後にTECCMC搬送です.
早期に医師の管理下に患者さんをおく必要性と,そのトリアージの重要性をきちんと消防の皆様が理解されている地域です.
☆ドクターヘリ4件目 呼吸不全
覚知同時要請.救急隊現着時は酸素飽和度の低下がみられたようです.酸素投与,口腔内吸引.現場で出来る処置を行いつつランデブーポイントへ.
ヘリ着陸直後に救急車とドッキング.身体所見,病歴からは嚥下性肺炎が強く疑われます.幸い酸素化も戻ってきたため,松井先生同乗で近隣のかかりつ病院へ搬送とします.
現場での医療トリアージにより適切に病院選定が出来ました.お疲れ様でした.
松井先生達を乗せた救急車がランデブーポイントを出発した後,ヘリの後ろを見ると「バスクリン」の跡が!先日,ここに着陸した際の名残のようです.ちょっと不思議な光景に思えたので1枚.この後,松井先生達を迎えに行くために別のランデブーポイントへ移動です.
夕方からはカンファレンス室でフライトナース達が会議しています.こうやって,ドクターもナースも「質」を保っていく努力を続けます.
本日もお疲れ様でした.