2012年11月16日金曜日

11月16日 「ドクターヘリ症例検討会」終了

今年度第4回目の「ドクターヘリ症例検討会」が終了しました.基地病院,近隣医療機関,消防関係者,事務職などなどの皆様にお集まりいただきました.ありがとうございました.今までよりもちょっとした本音トークが出来たのではないでしょうか^^


☆Total Prehospital Timeの短縮は「覚知同時要請」と「現場滞在時間」にかかっている.
☆早期医療介入と根治的治療を考え,現場の救急隊は自身の観察結果から迅速に傷病者にとって最善の活動を判断する.
☆搬送先医療機関の根治的治療までの時間は大丈夫か?
☆ドクターヘリ要請,搬送事案の検証も必要であるが,ドクターヘリが必要であったにもかかわらず,要請されていない事案はどれくらいあり,その転帰はどうなっているのか?むしろ後者の検証の方が重要である(←日本救急医学会でもセンター長が発言した内容です.ドクターヘリの本来の目的を考えると,当たり前の議論でしょう.)!

などなど.

重症外傷,急性冠症候群,難治性VF,脳梗塞・・・医療介入だけ考えて近隣病院へ搬送するのか,医療介入は数分遅くなっても根治的治療開始と患者予後まで考えてドクターヘリ,ドクターカードッキングするのか,各地域で消防と病院がお互いに情報を共有し合う時期にきています.

次回は年明けの1月に京都府福知山市で開催します.今後ともよろしくお願い申し上げます.