お題は「多数傷病者発生,災害拠点病院の対応(受け入れと支援)〜福知山花火大会爆発事故から学ぶもの〜」です.
講師に受け入れ病院の指揮者として対応された,福知山市民病院地域救命救急センター・センター長の北川先生をお招きし,支援対応を行った当センターのセンター長,岡先生とパネルディスカッション方式で「出来たこと」「今後の課題」などを議論,明かにしていきました.
当日の受け入れ病院の真実,生の声をあらためて拝聴し,災害拠点病院として我々が今後やるべきこと,足りないことを知ることが出来ました.
北近畿エリアにDMATを有する災害拠点病院は少なく,特に但馬地域,近隣で何かあれば日常的に病院前救急診療に携わっている当センター,当院がまず対応することになります.今回の講演会,議論を踏まえ,さらなる連携強化,対応強化に心掛けたいと思います.
北川先生,ご多忙中にもかかわらずご講演を賜り感謝申し上げます.
そんな講演会を開催した前日,JR豊岡駅管内で「鉄道事故対応合同訓練」が開催され,当センターからも医療班が出動,参加しました.この訓練は2005年に起こった福知山線列車脱線事故を教訓に行われているものです.
当センターからは松井医師,藤原医師,冨田研修医,清水看護師,畑中看護師が出動しました.DMAT隊員に限らず,日常的に救急現場に出動しているので,訓練参加はその日に空いているスタッフです.そう,「日常的にやっていないことは災害時には出来ない!」.皆さん,良い勉強になりましたか??
災害は起こらないにこしたことはありません.しかし,もし起こった時に「想定外」は通用しません.地域セーフティネットの一環として,災害拠点病院,救命救急センターの担う役割は非常に大きいということです.