夜間のドクターカー.ドクターヘリが飛べない時間帯,天候では大活躍です.覚知同時要請のキーワードは「胸痛」.救急車の搬送では覚知から1時間近く当センターまでかかります.ドクターカーは途中ドッキング,しかも覚知同時要請なので医療介入の開始は30分以上の短縮です.12誘導心電図,薬剤投与,エコー検査,病院前指示・・・当センターが唯一の救急受入先といっても良い当地域では有効かつ有益なシステムになっています.
ドクターヘリではさらに広域のエリアをカバーします.意識障害のキーワードで要請です.当センターまでは陸送で1時間以上はかかるでしょう.ヘリ搬送なら10分,医療介入短縮時間は40分以上です.ランデブーポイントでドッキング,すぐに機内収容し離陸です.搬送中の10分でRSIによる気管挿管,胃管挿入など緊急手術の準備も含め治療開始.TECCMC搬入後はヘリポートからのdirect CT,画像が出るとすぐに「緊急穿頭!初療オペ室!!」の指示.CT室から初療手術室へ搬入にそのまま緊急穿頭手術・・・中嶋先生が麻酔担当,脳外科医師とセンター長が術野.数時間後のICUでは意識が戻り抜管された患者さんがいました.まさにTIME is BRAIN. 脳圧の制御は時間との勝負です.ドクターヘリと当センターの診療体制の効果発揮です.
日々,このような病院前診療からの院内診療が展開されています.尚,本文と画像は無関係ですm(_ _)m
センター内では上級医(ここでは永嶋先生)による治療手技の指導.今回は藤崎先生,間先生が頑張っています.何事も経験ですからね^^
新年度が始まって早1ヶ月が経とうとしています.昨年度よりもちょっとだけ背が伸びるよう,背伸びしながら日々の診療を行っております.さて,あと11ヶ月で何センチ伸びるでしょうか??