2014年5月5日月曜日

5月5日 今日はこどもの日

今日は子供の日.4連休の3日目です.朝から生憎の雨,雲も低く,どんよりとした空模様です.

早朝からの外傷手術に始まります.永嶋先生,センター長,安田先生で担当です.その間にモーニングカンファレンスが始まり,ICU/HCU回診です.救命救急センターに休日無しです.

回診も終了し,カルテチェックの最中にドクターヘリ要請です.「小児,アナフィラキシーショック」 ランデブーポイントまでの山越えは天候が悪く直行不可,そこで海岸周りでアプローチしつつ救急車も移動してもらいます.現場,ヘリ,消防本部,CSとの連携,5年目ともなると問題無く行われます.早期医療介入の効果もあり,病院搬入時には状態も安定です.効果絶大な事案でした.


帰投途中の鳥取砂丘は雨天にもかかわらず大勢の人!城崎マリンワールドも沢山のお客さん!!やはり世間はお休み,連休真っ直中ということを実感しました.

帰投後は和やかな昼食時間.腹が減っては何とやら^^ そんな平穏な空気は1本のホットラインで吹き飛びます.「乗用車の事故.傷病者4名」覚知同時要請でドクターヘリは現場に飛びます.数分後には現場上空,事故現場を確認し早期医療介入の必要性を判断,直近の河川敷に着陸です.医療スタッフは資機材を持って堤防のはしごを登り現場へ!センター長がmedical commander,中嶋先生,林看護師で医療トリアージです.その間にドクターヘリは患者搬入可能なランデブーポイントへ移動し待機です.まずは「赤」の患者を中嶋先生同乗でヘリ搬送,ABCの安定している「赤」の患者は林看護師同乗で救急車搬送,歩行不可だけの「黄」の患者は救急隊のみで搬送,そして最後は「緑」から「赤」に変わった患者をセンター長同乗で救急車搬送,途中でヘリのピストン搬送でピックアップ.TECCMC 4名搬送完了です.


前事案の書類処理も終わらせる間のなく「高速道路上での事故.複数傷病者」でヘリは離陸します.今回は事案の状況を考慮し,セカンドクルーの清水フライトナースをストレッチャーに寝かせ,センター長,中嶋先生,林看護師で出動です.そして加古川医療センターのドクターヘリも同時に要請です.最速の医療介入,そして搬送時間の短縮,ドクターヘリに求められ,ドクターヘリだけの有効性です.途中事故現場を確認,路線上に着陸は難しくランデブーポイントへ向かいます.当ドクターヘリ着陸後しばらくして加古川医療センターのドクターヘリも着陸です.情報をお互いのチームで共有,医師4名,看護師4名の4医療チームがあっという間に参集です.medical commanderをセンター長が行い,複数の傷病者を各々のヘリでピストン搬送です.無事,全員救命.ドクターヘリが効果を発揮出来る地域とそれを上手く活用する消防本部,まさに地域に根付いた救急医療です.



このようなドクターヘリのコラボレーションが普通に行われるようになりました.今後はこのようなシステムを兵庫県全体あるいは関西全体に普及させたいものです.

午後からは明けの救急医,勤務中の救急医,全員を初療に投入し対応です.初療ベッドも並列4床,6床・・・と増床.スタッフの皆さん,大変お疲れ様でした.あっ,センターのmedical commanderは間先生でした.上手くこなせましたね.

午後からの怒濤のミッションも終了し,夕礼です.とそこにホットライン・・・最終ミッションはセンター長がドクタードロップで近隣へ救急車搬送です.近隣の対応でいけてホッと一安心.救急車を待つランデブーポイントでは中嶋先生が芝生の上をウロウロ.何してますか〜〜〜?


日没間際の夕日に雲.明日は晴れますかねえ?


これで終了かと思いきや,夜間はドクターカーが8名傷病者事案に出動です.幸い「緑」「黄」のみで全員当センターで収容,本日のミッションはこれにて終了m(_ _)m


たまにはこんな時系列風の活動記録を残してみました.ドクターヘリ,ドクターカーのミッション方法,当センターの受入状況・方法など参考になりましたら幸いです.

本日も大変お疲れ様でした.