2014年9月17日水曜日

9月17日 ドクターヘリの運航

ドクターヘリは要請されるとランデブーポイントという予め設定された着陸地点へ向かって出動します.そこで消防の支援をいただき,必要があれば散水をしていただき,安全に着陸,やって来た救急車とドッキングしそこで治療が開始されます.


消防によってはランデブーポイントに掲示がしてあります.安全運航への寄与はもちろんですが,住民の皆様への啓蒙といった意味でも大変ありがたいことです.

また事案によっては現場直近に着陸することもあります.安全を最優先に,傷病者の状況などから総合的に判断しています.


突然,ドクターヘリが着陸してビックリされる住民の方もおられるかもしれません.出来るだけご迷惑のかからないよう配慮はしております.早期医療介入では生命予後に直結しております.どうぞご理解,ご協力のほどよろしくお願い申し上げます.

地域によっては廃校となった校庭を「防災拠点」に設定し,ヘリポートを作られています.この写真はその1例.実はこの場所,小学校だったときは砂塵の影響で着陸不可となった校庭です.住民の方々の声で,今はこのとーり!このような取り組みに,県をはじめ行政の方々のご協力,ご支援がもっとあれば,散水など消防の負担も減り,またいつでも安全にドクターヘリ,防災ヘリが離発着出来るのですが.医療機関まで距離のある当地域では切実な問題でもあります.


7月からフライトドクターOJTに入っている間先生,藤原先生.2ヶ月半で40-50件程度の出動を経験しました.機内処置,治療も慣れたもの.また多数傷病者事案ではストレッチャーに乗り,3人目の救急医として現場へ.でもまだまだまだまだ学ぶべき事は沢山ありますよ.病院前救急診療,初療対応,根治的治療(手術,アンギオなど),集中治療,一般病棟,外来followの一貫した医療.幅広く奥行きの深い救急医に育って下さい!


本日はドクターヘリ運航の1面を紹介しました.