2015年1月9日金曜日

1月9日 shock!!

この季節は毎日がスッキリしない天気です.豊岡市もドンヨリとした雲・・・ドクターヘリは有視界で安全第一に可能な限り離陸します.飛行経路上の天候が怪しければドクターカーも補完的に同時出動.患者に早く接触出来れば乗り物は何でも良いのです.


目撃ありCPA.現場で救急隊がROSCさせます.ドクターヘリは覚知同時要請ですが天候不良でドクターカーが対応します.ドクターカーは出動途中に飛行経路の天候を確認,ドクターヘリが飛行可能になっている可能性をCSに確認します.「今ならドクターヘリ離陸可能!」 ドクターカーで救急車と途中ドッキング,医療介入しそのままドクターヘリのランデブーポイントへ.そして迅速にドクターヘリへ引き継ぎTECCMCへ.早期医療介入と現状最短での救命救急センター搬入です.翌日には自発開眼が見られるように!

shock!! 3連発の日もあります.
1)胸痛,不穏:覚知同時要請で救急車内でパドル装着,ヘリ機内でルート確保,薬剤投与,12誘導心電図,心エコー検査.安定化を図りながらTECCMCへ
2)腹痛:救急隊現着後の観察で冷感.湿潤著明,橈骨微弱でドクターヘリ要請.ランデブーポイントでドッキング,ヘリ機内に速やかに収容しエンジンスタートの間にルート確保.輸液と薬剤投与にて最低限の血圧を維持しつつTECCMCへ.初療でRSI,緊急手術へ!
3)吐血:ドクターヘリ覚知同時要請です.ヘリスタッフ接触時ショック!速やかにヘリ機内へ収容.吐血,嘔吐を繰り返すため輸液と共にRSI施行.出血性ショックにはまずABの確保.TECCMC搬入後,緊急内視鏡止血術で無事救命です.


病院前救急診療だけでなく,センター内も心破裂に対する初療開胸・縫合術,内視鏡検査,CVポート造設,イレウス管挿入,人工呼吸管理,血液浄化療法などなど,必要な治療を日々速やかに提供しています.

新年明けて1週間と少し.密度の濃い日々です.