2012年2月26日日曜日

2月26日 累積2000件の出動

昨日は夜間の緊急手術を終え,いつも間にか新しい朝がきました.本日の但馬地方は相変わらずの冬型の天候.



ドクターヘリは小林,幸部先生(午前中),岡本先生(午後),米田看護師,ドクターカーは岡本先生(午前中),幸部先生(午後)が担当です.


ドクターヘリは4件出動.

1件目 スキー場・スノーボード外傷(脊髄損傷疑い)
覚知同時要請で飛びましたが,天候不良にて途中キャンセルです.代わりにドクターカーが出動しています.ヘリの安全運行上,悪天候はどうしようもありません.申し訳ありませんでした.カーによる早期医療介入は達成されましたが,搬送時間は陸送にて・・・お疲れ様でした.


2件目 意識障害
覚知同時要請です.ランデブーポイントにヘリ着陸後,数分で救急車とドッキング.幸いにもABCが安定していたため,機内へ速やかに収容し,飛行中に診療.嘔吐対応などしつつTECCMCへ搬入です.


3件目 スキー場・意識障害
覚知同時要請です.ヘリはランデブーポイントに向け飛行しますが,雪雲が低く近づけません.そこで,飛行可能なところまでヘリで向かい,支援車に医療スタッフをピックアップしてもらい現場へ向かいます.現場に向かいつつ,視程,天候もチェック.現場は登勾リフトを使用するようなスキー場のゲレンデです.救急隊の現着にも時間を要します.医療スタッフはスキー場の麓まで到着,予め待機しておられたスノーモービル隊に乗せていただき現場へ!


スキー場内の救護所にて初期治療を開始しつつ搬送手段,手順を救急隊,消防と摺り合わせ.まず麓までは雪上車で患者さんを降ろします.


そして救急車に収容後,ヘリを飛行可能な直近のランデブーポイントまで呼び寄せドッキング.このタイミングも運航管理室,消防指令課,現場との詳細なやり取りで絶妙のタイミング!搬送にかかる無駄な時間を一切排除しつつTECCMCへ搬送です.

スキー場事案はアプローチも困難.遊びに行かれる皆様,どうぞお気を付け下さい.


4件目 施設間搬送
TECCMCからの施設間搬送です.搬送中にも治療を要する外傷性癲癇の子供さん.無事,何事も無く搬送先の先生に引き継がせていただきました.ありがとうございました.

事案には関係ありませんが,機内診療に関わる医療スタッフです.岡本先生に米田看護師.特にフライトナースの仕事量はかなりのものです.お疲れ様.



ドクターカーは朝から3件出動.ヘリの補完であったり,早朝,日没後の出動であったりと大活躍です.幸部先生,日没後の今からよろしくお願いします!頑張って下さ〜い!!


さて,本日の4件目の出動で2010年4月17日から運航を開始した豊岡病院ドクターヘリの累積出動回数が「2000件」となりました.2年弱で2000件ですから,当初の予定,予測通りの推移です.無事故でかつ有効な病院前救急診療を提供させていただきております.これもひとえに消防機関をはじめとした関係各所の皆様方のお陰で御座います.2000件も10000件も単なる通過点であります.目の前の患者さんのことを第一に考え,益々の活用をお願い致します.今後ともよろしくお願い申し上げます.

恒例に従い,担当運行スタッフ,医療スタッフでの証拠写真撮影.



本日は平和で静かな夜であることを切望します.皆様,ご自愛下さい.このまま夜勤のセンター長のつぶやき・・・