2012年5月31日木曜日

5月31日 5月のドクターヘリ,ドクターカー運航・運行状況プラスα

5月のドクターヘリ,ドクターカー運航・運行状況です.


☆ドクターヘリ
要請件数 141件
出動件数 122件(現場 114件,施設間 8件)

今月も病院前救急診療が効果を遺憾なく発揮した月でありました.ヘリでなければ救命し得なかった事案もありました.消防機関はじめ関係機関の協力があってこそのヘリ事業です.今年度も引き続きよろしくお願い申し上げます.院内体制,教育体制も充実中.でももっともっともっと質を向上させていきます!



月別の運航状況です.

府県別の運航状況です.
早期医療介入が必要な事案はまだまだあるはずです.
遠慮の無いヘリ要請をお願い申し上げます.

消防本部別の要請,出動件数です.

搬送先病院です.
基地病院への搬入率はいつも通りです.
要請地域,搬送先はほぼ一致しております.
ヘリが地域救急医療システムの一環として活用されています.

☆ドクターカー
出動件数 83件(全て現場出動)

但馬4消防本部の救急車出動件数割合の9割を占める時間帯(6時〜23時)の運行です.ヘリ運航時間帯はTECCMC近郊あるいはヘリ対応不可時に出動,ヘリ運航終了後は但馬全圏域に出動し,主にドッキング方式をとる運行形態です.救急救命士の研修の場としても活用されています.

月別の運行状況です.

消防本部別の要請,出動状況です.
有効活用されています.
ヘリに比べて内因性での出動が多くなっています.

搬送先病院です.
ほぼTECCMC搬送ですが,緊急度,重症度に応じて他院搬送もあります.
いつもご協力を賜り感謝申し上げます.
5月は天候も穏やかで,4月に比べて一段落した感がありました.ずっと平和な北近畿地方であって欲しいものです.


プラスαの部分です.ちょっとした写真集をお楽しみ下さい^^

五月晴れの但馬地域.空の色,海の色,穏やかです.人の心も穏やかになります.



ドクターヘリ,ドクターカーのコラボミッション.ドクターカーで医療介入,ドクターヘリで搬送時間を短縮して一気に根治的治療へ.ヘリの運航状況によって,選択されるミッションです.


TECCMCのヘリポートへ県警ヘリ,防災ヘリが順番に着陸です.複数傷病者の捜索,救助事案.何人でも搬送してきて下さい!この地域,救命救急センターはここしかありませんから^^;


今月,TECCMCへローテートしてきた初期研修医・久野君.永嶋先生を模擬患者に疑似体験.なかなか似合ってますねえ.このまま救急医,フライトドクターへの道を進んで欲しいものです.


朝のストレッチ体操だそうです・・・コメント無し by センター長.











2012年5月30日水曜日

5月30日 本当にお世話になりました.

当ドクターヘリ事後の立ち上げ時からお世話になり,昨年の東日本大震災の時にも一緒に出動したドクターヘリパイロットさんが一旦,お仕事をお辞めになられることになりました.生涯飛行時間,約15000時間.まさに伝説のヘリパイロットさんです.本当に沢山のことを教えていただきました.もっともっとご一緒したい気持ちでいっぱいです.だから笑顔で「また,よろしくお願いします!」

お疲れ様の会.
TEAM TECCMCはいつも一致団結!

ラストフライトを終えて.

他職種が支え合って行うドクターヘリ事業.厳しい現場ですが,オフの時は「笑顔」を忘れないチームで有り続けたいと思います.石橋機長,心から御礼申し上げます.

TECCMCスタッフ一同






2012年5月28日月曜日

5月28日 今年もトライヤルウイーク

今年もTECCMCに近隣中学から「トライヤルウイーク」の学生さん6名が来られました.初日の午後なので,皆少々緊張気味.将来就きたい,目指したい職業をちょっとだけ体験,見学するというものです.良い学校教育です.



まずは初療室,ドクターカー,ドクターヘリの見学.カー,ヘリの座席の乗り心地はいかがでしたか?これが当地域で行われている救急医療の一端です^^


緊張もほぐれたところで体を動かしましょう.ということで昨年に引き続きBLSの体験学習.センター長の音頭で「わかりますか〜?」「119番とAED,お願いしま〜す!」.思春期の中学生,恥ずかしがらずもっと声出しなさいよ^^; 


レサシアンとあっぱ君ライトを使用.
皆,あっという間に上達.

ドクターヘリの出動を見たり.BLS体験したり,実際のAEDを見たりと午後からの一時,どうでしたか?この中から将来の医療関係者が生まれると良いですね.







2012年5月27日日曜日

5月27日 レジナビフェア2012 in 大阪

「レジナビフェア2012 in 大阪」に行ってきました.TECCMCからはセンター長とICU夜勤明けの井手先生(お疲れ様)が参加.



今回のレジナビは初期研修医の先生が対象.すなわち,来年度以降の後期研修医の就職,研修先探しの場です.一昔前には考えられない,病院会社説明会みたいな催しです.

参加病院ブース割です.
本当に沢山の病院が参加されていました!
知り合いの先生方も大勢^^

主に西日本の病院が参加されていました.当院ブースにも10名ほどの先生がいらっしゃいました.半分以上の先生が救急に興味あり!嬉しいことです.特に「内科系救急」をやりたいとのこと.若いうちはgeneralistとしての救急に興味があるようです.皆さん,大変良く考えておられます.感心,感心.TECCMCはERだけではなく,内科系,外科系ともに重症患者の初期および根治的治療も担当します.もちろん,集中治療,病棟管理を含めた入院加療,その後の外来followも行っています.振り分け型ERや3次だけに特化せず,軽症から重症,疾病から重症外傷まで担当するスタイルは,今の若い世代に良い研修環境を提供出来ます(出来ています)!各個々人に応じた研修,仕事環境を整えているTECCMCで一緒に働きましょう^^!医師,看護師の見学は随時受け付けています.連絡は teccmc@gmail.com まで.







2012年5月26日土曜日

5月26日 モニタリングセミナー

本日は下記のセミナーで,センター長がコメンテーターを行いました.TECCMCからは池田先生,佐々木先生がお勉強のため参加です.


麻酔,救急など様々な立場から意見をいただき,本当に勉強になりました.救急の分野でも,モニタリングの新たな認識が定着しつつあるのでしょうね.

センター長の講義スライドの抜粋です.まずは初療時のABCから・・・



敗血症治療のひとつの方策.こんな感じでEGDTやってます.



本日は集中治療医として大いに勉強しました.








2012年5月24日木曜日

5月24日 第26回日本外傷学会総会・学術集会

第26回日本外傷学会総会・学術集会で松井先生が発表しました.

「外傷出血症例に対する遺伝子組み換え活性型第VII因子製剤の使用経験」



スライドの一部を供覧します.ドクターヘリ,ドクターカーなどの病院前外傷診療,初療室での外傷外科医,外傷チームの対応,集中治療など,重症外傷患者を救命するための1つの試み,取り組みです.

発表,お疲れ様.次は論文化をよろしくです^^





2012年5月18日金曜日

5月18日 2012年度第1回ドクターヘリ症例検討会

本日は「2012年度第1回ドクターヘリ症例検討会」を当院で開催しました.100名近い関係者の皆様にお集まりいただきました.この場を借りて御礼申し上げます.

<次第>
1)開会の挨拶
曲渕院長

2)2011年度豊岡病院ドクターヘリ事業報告
小林センター長

3)事例,症例検討 2題
与謝の海病院さん
丹波市消防本部さん

4)事例報告 1題
京都中部広域消防組合さん

17時30分から2時間の会でしたが,いろんな意味で考えさせられる事がてんこ盛りの会となりました.消防,医療,行政,事務など多職種の方々が,圏域を越えて合同でディスカッション出来る機会ってやはり良いものです.


2011年度の事業報告のスライド抜粋です.日本航空医療学会からの資料を参考に全国比較も行っております.細かいグラフで少々見づらい・・・すみませんm(_ _)m クリックして拡大して下さい.






狭い国土の日本ではありますが,実に様々な地域の医療事情があります.この北近畿は広大な土地に医療機関が点在する地域です.救急車で重症患者が1時間近くかかって搬送されることも珍しくない地域です.こんな地域,地方だからこそドクターヘリ,ドクターカーの有効性が発揮されるのです.予後改善,後遺症軽減などの他にもいろいろな観点で有用性を検証したいと思います.





2012年5月10日木曜日

5月11日 日本救急医学会近畿地方会(近畿救急医学研究会)救急隊員部会 in 豊岡

ゴールデンウイークの救急嵐の余波も過ぎ去った11日(金曜日),日本救急医学会近畿地方会(近畿救急医学研究会)救急隊員部会が豊岡市で開催されました.豊岡市消防本部が主宰です.

教育講演1題,一般演題5題の学会ですが,100名を越える参加者がありました.交通不便な豊岡ではありますが,多くの方々にお越しいただきました.参加者の中にはTECCMCの見学に来られた消防関係者の方もいらっしゃいました.豊岡市消防本部はじめ関係者の皆様,大変お疲れ様でした.

教育講演はセンター長.演題名は「救急医療は現場から始まる〜現場から始まるmedical collaboration〜」 当地域の取り組みとその成果をふまえて,救急医療はチーム医療であることを伝えました.消防あっての救命医療,医療あっての消防,救急業務.まさに救急医療の両輪ですね^^ 思いもよらない事が突然起こる今日この頃ではありますが,何を中心に,どのような医療を行うべきかとあらためて考える機会ともなりました.そう,最後のスライドがその答えです.教育講演のスライドの抜粋を供覧します.








心地良い五月晴れの但馬地方.病院前救急診療を取り入れたいと遠く台湾からTECCMCへ見学,視察に来られたDR.SAIとの2 shot.是非,台湾にもドクターヘリ,ドクターカーシステムを導入して下さい!もっと英語,勉強しなければと痛感した数日でした・・・