2011年10月3日月曜日

10月3日 ヘリ&カー

本日のドクターヘリは幸部先生,長嶺先生,福本看護師,ドクターカーは三浦先生が担当です.ドクターヘリは6件出動(現場4件,施設間2件),ドクターカーは2件出動です.

ドクターヘリの1件目は朝の回診中に要請です.覚知同時要請.タイムラグ0分!指令員の意識の高さです.「トンネル内での事故.傷病者2名.閉じ込め有り.」 ランデブーポイントに着陸し,支援車で現場へ.いつものミッション.最速の医療介入.「赤」の患者さんはヘリでTECCMCへ,「黄」の患者さんは救急車に医師同乗で直近の病院へ各々搬送です.同時要請に2 flight doctor,その有用性が遺憾なく発揮された事案です.

ヘリが1件目の交通事故に対応中,別事案要請です.すかさずカー出動!「アナフィラキシーショック」 現場からの薬剤投与にて症状は軽快.医師が早く現場に投入出来れば,手段はヘリでもカーでも何でも良いのです.

ドクターヘリの2件目は「意識無し,呼吸あり」で覚知同時要請.救急隊現着時,幸いにも意識回復されており,離陸後キャンセルです.まずはヘリ,カー要請,不要ならキャンセル.これがこの地域の病院前救急診療です.

ドクターヘリの3件目は「屋根からの墜落」で覚知同時要請.救命救急センターまで1時間以上かかる地域ですが,覚知同時要請でヘリが飛べば119番覚知から30分以内に外傷初期診療開始です.これが重症外傷の救命率向上に寄与しています.

ヘリが3件目に対応中,カーが重複要請への対応で2件目の出動です.幸いにも救急隊現着後,軽症キャンセルです.

ドクターヘリの4件目は「意識無し」で覚知同時要請.救急車の現場到着まで時間を要する場所.ドクターヘリは上空から十二分に安全を確認し,消防本部と連絡を取り合い現場直近に着陸です.医療スタッフはダッシュで現場へ!先着!!医療スタッフだけでまずは治療開始.その後に救急隊到着.マンパワーが充足するとお互いに協力しあいながら速やかにヘリ搬入です.

ドクターヘリの5件目,6件目は施設間搬送です.搬送時間を短縮し,根治的治療までの時間短縮,搬送中の治療を目的にヘリ搬送です.こちらも大変有効な活用でした.


本日も日没ギリギリまでお疲れ様でした.4件の現場要請全てが覚知同時要請.非常に有用なドクターヘリ,ドクターカーシステムが構築出来ています.嬉しい限りです.消防の皆様,引き続きよろしくお願い申し上げます.


本日の写真

現場まで数十メートル!

 高原の中のドクターヘリ
安全な着陸場所.