2013年4月23日火曜日

4月23日 あの日から1年目の今日・・・

昨年の今日,あの痛ましい事故が亀岡市で起こりました.救える命は救いたい,少しでも可能性があるならという思いで当ドクターヘリと大阪府ドクターヘリを飛ばしました.社会的な側面も含め,この1年でどれだけのことが良い方向に変わったでしょうか.我々は昨年の今日を,昨日のことのように鮮明に記憶しています.そして,もっと何か出来たかもしれないという思いは変わりません.日々の救急医療の延長線上が災害,多数傷病者事案でもあります.二度と誰もあのような思いはしたくありませんから.



多くのメディア(ex. ABC WEB NEWS)で報じられましたが,トンネルの崩落事故が起こりました.管轄消防本部からの非常に迅速なヘリ要請でドクターヘリは出動しています.ランデブーポイントから支援車で現場へ.現場の安全が確保されるのを待って,2名のフライトドクターと1名のフライトナースが救急隊と共に現場に向い治療を開始しました.

現場の安全確保などに時間を要するために,ドクターヘリは通常業務も行うために一度TECCMCへ帰院,別のフライトスタッフが通常業務に対応しています.

そしてトンネル事故の傷病者が搬出されるタイミングで,ヘリだけ現場直近のランデブーポイントへ着陸,現場から治療を続けているフライトスタッフと共にTECCMCへ向け離陸しました.

(画像は直接の関係はありません)

概要は報道の通りです.TECCMC搬入後も情報は適時当院の事務から然るべきルートで必要な情報を提供しました.


1年前に与えられた宿題を試された思いです.少しでも成長した答えを示すことが出来たでしょうか.