20日,21日と青森市で開催された第6回日本Acute Care Surgery 学会学術集会にセンター長,岡先生,佐々木先生が発表,出席しました.
岡先生はパネル関連で発表です.当センターにおけるデータをきちんと出し,検証してもらっています.学会発表はデータ解析あっての討論です.決して発表施設,演者の感想文であてはなりません.この点,岡先生は自分にも他人にも非常に厳しい! 発表後,学会参加されていた韓国の外傷センターの方にスライドデータの提供を求められていました.
佐々木先生は症例報告の一般演題,ポスター発表です.この症例の救命につながった治療戦略を過去の報告との違いから検討,考察しています.症例報告はやりました,経験しましたではなく,この症例から何を学び,次にどうつなげられるかを論じる場です.1ヶ月近く前からの複数回にわたる徹底的な医局予演会を経ての発表,佐々木先生お疲れです.
センター長は評議員会,座長,シンポジウムの発表です.発表内容はAcute Care Surgeryにおける敗血症治療戦略.Acute Care surgeryに必要なことは,手術だけではなく,周術期の集中治療戦略が必要不可欠で,それが予後に直結するといった内容です.
外科侵襲学,生体侵襲学をベースに,何故治療戦略に時間的因子が重要か,そのために何をすべきかをチームで考えなければなりません.手術手技・戦略に偏りがちなところ,やはり周術期管理の重要性も認識したバランス良いAcute Care Surgeonを育成しなければなりません.その点,岡先生の発表にもありましたが,TECCMCは症例の集約化も進み,客観的にもなかなか良い研修施設です^^
この分野の地域差,課題・問題点もよくわかりました.また,逆に飛び抜けた施設の発表,考え方に触れられたことは,明日からの臨床の大きな活力になりました.参加されました皆様,大変お疲れ様でした.今後ともよろしくお願い申し上げます.
学会期間中もセンターは変わらずの日常です.ヘリは飛び,カーは走り,緊急手術に集中治療に充実していました.市中病院の救命救急センターではありますが,臨床も学問ももっともっと精進したいと思います.