2012年6月8日金曜日

6月8日 多数傷病者対応

3名以上の傷病者が同時に発生した事案を,当センターでは「多数傷病者」事案として対応します.対応策はいたってシンプルに「可能な限り,傷病者数に応じた医師を現場派遣する」です.

まずは,ホットラインにほぼ覚知と同時にドクターヘリあるいはドクターカーの要請が入ります.多数傷病者の情報が入れば,センター長(あるはその日の責任医師)が運航管理室などで各関係部署の調整に入ります.

統制者として,各部署との調整中.そして,センター内の総括指揮.

ドクターヘリには+1でストレッチャー上にフライトドクターを乗せ現場出動!

2 flight doctorは変わらず.
ちなみにこの写真は別事案のものです.

さらに追加で1 doctorがストレッチャーに乗って出動!

現場によってはドクターカーも医師増員で現場出動!!

空と陸.事案に応じた対応.
現場にはドクターヘリとドクターカーによる複数の医師投入.医療の需要と供給のバランスを可能な限り供給優位にもっていくことが,救命の鍵になります.

この事案は4名の傷病者発生.現場には早期から4名の医師と1名の看護師,そして救急隊,救助隊.赤3名を同時に治療を行いつつ当センターへ.これが当地域で日常的に行われている救急医療体制です.


さらに事案によっては他地域のドクターヘリと協力しつつ現場対応,患者対応にあたります.普段からの連携,顔の見える関係が大切です.

2機並ぶドクターヘリ.

そして,もちろんセンター内の受入対応,調整もきちんと行います.日常業務の延長線上,何ら特別な対応ではありません.

複数傷病者受入時のホットライン対応.
救急責任者とセンター長で対応相談中.
と,こんな感じで対応しております.

消防,救命救急センター,運航管理室などの普段からの連携があってこそです.これからもよろしくお願い申し上げます.