2015年4月14日火曜日

4月14日 連携

基地病院からの搬送距離によって,消防がドクターヘリかドクターカーを選別し要請してくれます.

「意識障害」の覚知同時要請でドクターカーが要請されます.現場までは陸路で10分強.要請範囲としてはドクターヘリのエリアです.ドクターカーで一緒に出動している研修中の救命士に聞くと,その現場付近は直近のランデブーポイントが無い!とのこと.ならば現場直近を選択したいのですが,着陸可能な場所があるか否かわかりません.そこで,ドクターカーから運航管理室へ一報を入れ,いつでも離陸可能状態にします.まずはドクターカーが現場到着(救急隊よりも先着),患者観察を行います.これで早期医療介入完了.患者の状態は切迫しており,早期搬送がBEST.そこで出動途中に見つけた着陸可能な現場直近へドクターヘリ要請を行います.ドクターカー現着直後に現着した救急隊と共に現場から患者搬出しようとした瞬間,上空にドクターヘリ.ドクターカーの赤色灯を目安に現場直近に安全に着陸します.


エンジンカットと同時にストレッチャーに乗せられ搬送された患者を機内収容.時間的ロスも全くありません.


初期治療を行いながら,診断からの根治的治療開始短縮に向けたミッションが本日も滞りなく行われました.

消防,そして地域住民の方々のご協力,ご理解あってのミッションです.いつもありがとうございます.

他の事案でも休耕田に着陸,フライトスタッフは別ミッションのため現場からダッシュ戻りの図.


件数をこなせばこなすほど,安全かつ有益な活用方法が分かってきます.そしてそれが救命率向上,後遺症軽減に直結.キーワード方式からの覚知同時要請,直近着陸,現場滞在時間短縮,基地病院への集約化,ドクターヘリ事業の効果を示すために必要な「キーワード」,そしてそれをTECCMCが実践しています.