2011年3月26日土曜日

3月26日 まだまだ

まだまだ寒い・・・今朝はまた寒さがぶり返し.ランデブーポイントでは突然の降雪.夕方は雪雲が迫ってちょっと早く空港へ.今年はなんだか変な天候です.春の到来が待ち遠しい今日このごろです.

今日も初療は賑わっています.年度末で初期研修医の先生方も少なく,なかなかやりくりが大変です.ふ〜.

昨夕は但馬地域メディカルコントロール協議会が開催されました.地域版の救急搬送基準などを協議しましたが,特に大きな問題,指摘なく終了しております.救急隊も搬送先選定に難渋することなく,各拠点病院の役割認識もしっかりされている地域だからこその会議経過でした.

本日のドクターヘリ・カー担当は小林,松井先生,福本看護師.

☆ドクターヘリ1件目と2件目と3件目(全てが連続!)

お昼前に要請です.覚知同時要請.「突然の意識消失.脳梗塞疑い.」 脳梗塞に対する血栓溶解療法は発症からの時間との勝負です.

飛行時間は5分強.陸送ならTECCMCまで40分以上かかるでしょう.ランデブーポイントに救急車が到着しているのが上空から確認されます.着陸,すぐに診療開始です.意識レベルは開眼されていますが,反応に乏しい.左上肢に麻痺があります.血圧は高め.低血糖なし.脳梗塞よりは脳内出血かも・・・

その時,別事案の要請です.「脳梗塞.施設間搬送でTECCMCへ.」 1件目の出動前に調整し,なかなか要請が入らなかった事案がこんな時に.目の前の患者さんはすでに医療介入が始まり,診断が優先されても良い状況です.別事案は診断がついており,治療を急ぎます.

「松井先生,福本君は救急車で直近の病院へ一次搬入をお願いしてください.そこで診断をつけて,必要ならヘリで再度迎えにきます.ヘリは小林を乗せ,施設間搬送にまず対応します.」

施設間搬送のランデブーポイントはすぐ近く.数分で移動.やって来た救急車の中で呼吸,循環,意識を簡単に確認し速やかにTECCMCへ搬送します.幸い,麻痺は改善してきているようです.

初療搬入直前,案の定松井先生から連絡が.「出血です.手術適応も考えTECCMCへ搬送をお願いします.一次収容の病院で呼吸,循環の安定化をはかってランデブーポイントに向かいます.」

2事案目の患者さんを初療に搬入し,本日の初療責任者・岡本先生に申し送りを終えたところで,先ほどの事案(今度は施設間搬送の扱いになります)の要請です.

ドクターヘリは5分ほどでランデブーポイントに到着.程なく救急車も到着し,松井先生,福本看護師が降りてきます.患者さんはすっかり安定化されており,安全に搬送可能な状態です.さあ,TECCMCへ帰投です.



消防,一次収容先病院の皆様方のご協力により,このようなミッションを行う事が出来ました.感謝申し上げます.どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます.



しかし,重なる時はいろいろと重なりますねえ・・・