2012年4月11日水曜日

4月11日 現場に救急医が出向く意義

本日は悪天候にてヘリの出番はありません.代わりにドクターカーで対応です.毎日空を眺めながら過ごしています.ん〜,飛べそうだけど・・・格納庫の中・・・安全第一と言い聞かせつつ,ドクターカーに全てを託します.


ドクターヘリ,ドクターカーで救急医が現場に出向く意義は沢山あるでしょう.そして,それは安全に早くがBESTです.先日の事案・・・

トラクターごと土手を転落し,歯が下腿に刺さったまま,巻き込まれた事案です.現場直近に現場の消防職員の方の誘導で安全に着陸,そこからはダッシュ!救助するにも痛みが強すぎてどうにもなりません.そこで,現場から静脈麻酔(ケタラール,ドルミカム)をかけて疼痛制御,その間に救助を行います.患者さんは痛みを感じず,救助隊は速やかに救助作業が行われ,結果的に最速の搬送が可能となります.



救急医が現場に行く意義は,こんなところにもあります.もちろん,出血の制御,初期輸液などは言うまでもありません.


さて,今月からは新たなフライトドクターの組み合わせが見られます^^ この二人はそれぞれ1年間で150フライト以上をこなしている救急医です.医療知識,技術はもちろんのこと,現場の統制能力,判断能力,他機関・スタッフからの信頼などなどが認められて,はじめてfirst flight doctorに昇格です.量,質ともにこなせるTECCMC's doctor heli. 今年度は何人のfirst flight doctorが誕生するでしょうか.楽しみです.

あ,どうも,クロブッチー・前山です (-0-0-)
あ,どうも,お茶目すぎるイケメン・長嶺です.
帰投中,気合いを入れ直す二人でした.