2011年2月19日土曜日

2月19日 久しぶりの快晴(^_^)

今日は久しぶりの快晴!心地よい朝です.高気圧万歳!!


本日のドクターヘリ・カー担当は小林,岡本先生,森田看護師です.

☆ドクターヘリ1件目 施設間搬送(急性心筋梗塞)

朝の回診終了後,日勤責任者の三浦先生から「他院から急性心筋梗塞の患者さんが紹介になりました.ヘリで迎えにいってください.」との要請.救急車で来ると40〜50分はかかるところです.ヘリであれば5分少々.心筋梗塞は時間との勝負.まさにヘリの適応です.ほどなく搬送元を管轄する消防本部からヘリ要請がかかります.快晴の空をJA822Hドクターヘリは快適に飛ばし,ランデブーポイント到着.救急車も同時に到着.時間的なロスはありません.ABCの安定化だけ確認し速やかにヘリ機内へ患者さんを搬入,TECCMCへ向け離陸です.

TECCMC搬入後,循環器科の先生方により心カテの治療が行われました.経過良好!良かったです.

☆ドクターヘリ2件目 閉じ込め外傷

1件目がヘリポートに着陸する直前に要請です.1件目の患者さんをヘリポートにて初療担当の三浦先生へ引き継ぎ.ヘリスタッフはそのまま機内へ戻り出動です.

「年齢不詳.トラックの事故.閉じ込めあり.」との情報.救助事案で現場投入の場合に備え,ヘルメット,革手袋の確認をします.現場活動をするにあたり,自分自身を守る事は最低限必要なことです.長袖,ヘルメット,革手袋,安全靴.ヘリスタッフにとっては当たり前の装備.

機内で準備を行っているとランデブーポイント上空に到着です.まだ支援車は来ていません.現場は?上空から探索,「あっ,発見!」救助車,救急車,警察車両が見えます.そしてその脇に着陸可能な土手があるではありませんか!消防の許可,安全確認を行ってもらった後,機長は安全にゆっくりとJA822Hをスキット幅ギリギリの土手に着陸させます.


着陸後はいつものごとく機材を担いでダッシュ!安全を確認し医療スタッフは現場へ入ります.


幸いにも患者さんの意識はしっかりしておられ,初期評価も問題なさそうです.であれば救出まで待ちましょう.しばらくすると,救急隊,救助隊により患者さんは車外へ救出.そこから我々の外傷初期診療が開始です.A, B, C, D・・・大丈夫そう.しかし明らかに高エネルギー外傷なのでTECCMCへ搬送し精査です.

救急隊,救助隊と共に現場から土手のヘリまでストレッチャーで搬入.


機内ではしっかりとモニタリングを行い,輸液速度の調整,貧血進行の有無などをチェック.TECCMC搬入です.

このような閉じ込め事案では遠慮なくヘリ要請してください.本事案のように早期からの医療介入と適切な病院選定,搬送時間の短縮が可能となります.

☆ドクターヘリ3件目 スノーボード外傷

覚知同時要請.「スキー場での事故.年齢,性別不明.呼吸困難を訴え意識朦朧.」との情報です.晴天の週末,やはりスキー場での事案が発生します.皆様,スキー場での怪我には十分にお気をつけ下さい.

10分程度でヘリは現場スキー場上空に到着.救急車はまだまだかかりそうです.幸いにも現場直近のロッジ駐車場に着陸可能なスペースがあります.上空から安全を確認,スピーカーで上空から地上の方に着陸する旨連絡し慎重に着陸.そこから機材を担いで現場まで.本日2事案目の現場投入.しかもドクヘリスタッフ先着.


タンカに乗せられた患者さんをゲレンデ内で外傷初期診療開始.ABCは安定していますが,意識は清明ではありません.受傷機転を聞くと顔面から雪面に転倒したとのこと.病院での精査が必要と判断します.ドクヘリのバックボードに全脊柱固定を施行,到着した救急隊とヘリまで搬送し,患者さんの地元に近い病院へヘリ搬送とします.

同時要請によって,医療スタッフが先着出来るくらいの早期医療介入が実現し,また搬送時間もかなり短縮することが出来ます.ヘリを有効に活用出来た事案です.

今回,着陸地点,搬送などでご協力を賜りました皆様に感謝申し上げます.本当に助かりました.患者さんにとっても非常に有効な病院前救急診療を提供させていただけました.

☆ドクターヘリ4件目 心不全からの呼吸困難

要請終了間際の要請です.「突然,呼吸苦を訴えている.」との情報です.要請元消防の救命士さんは我々と顔の見える関係が出来ている方(この地域の救命士さんのほとんどがそうですが).昨年のメディカルラリーにも多大なるご協力をいただいた方です.現場ではこんな関係が重要なのです!

ランデブーポイント近くになって追加情報が無線で入ります.「意識レベル低下.酸素飽和度低下.血圧は高め・・・」.岡本先生曰く,「やばそう・・・」.

ドクターヘリは支援隊が安全を確保しているランデブーポイントへ着陸,数分後に救急車も滑り込んできます.医療スタッフは救急車内へ!顔見知りの救命士さんから簡単に的確な申し送り.患者さんは口から泡沫状の痰を吹いています.酸素飽和度もはかれません.チアノーゼ著明.意識レベル低下,呼びかけに反応なし!低酸素からの心停止一歩手前です.

岡本先生は頭もとにまわり気道管理,小林は末梢ルート確保と心エコー,森田看護師は薬剤の準備,救命士さんは岡本先生の補助と皆がそれぞれの役割をこなします.

鎮静し気管挿管,心エコーでは心嚢液貯留なし,壁運動に明らかな異常なし.12誘導心電図でも虚血を示唆する所見なし.病歴などから高血圧性の心不全,肺水腫,低酸素血症が疑われます.

生活圏を考え,循環器に対応可能な病院を選定,快く応需してくださりヘリ搬送です.

適切なヘリ要請が搬送中の心停止を回避出来た事案です!すばらしいヘリ要請!!



4件目の搬送を終え帰投すると日没ギリギリ.なので,ヘリは但馬空港の格納庫へ直帰.我々もおともします.久しぶりの快晴,但馬空港の夕焼けです.


機体を格納庫へ運ぶための作業を機長さん,整備士さんが行います.それを物珍しげに見つめる岡本先生.


そしてJA822Hドクターヘリは格納庫へ収納されました.動画をお楽しみください.

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運行スタッフ,医療スタッフは後片付け,点検を終えた後に空港から病院まで乗用車で移動,終礼を行って本日の業務終了です.お疲れさまでした.



本日は6件要請の4件出動.要請が重複し全事案に対応出来なかったことをお詫び申し上げます.やはりこの地域,ドクターヘリのニーズは高く,有効利用されています.



ドクターヘリのことがメインになっていますが,初療もICUもがんばっていますよ〜!