2011年2月8日火曜日

2月8日 ようこそTECCMCへ!

今日は沖縄にある浦添総合病院救命救急センター・亀山先生が見学に来られました.TECCMCと浦添総合病院救命救急センターのブログは相互リンクをはっております.是非是非両方を覗いて下さい!


大阪で開催される日本集団災害医学会に出席される足で来ていただきました.沖縄と豊岡の気温差は20度くらいあるんじゃないでしょうか.ようこそTECCMCへ!ちなみにうちの岡本先生と亀山先生は同期で,旧知の仲.見学じゃなくて,いろいろ手伝ってもらっちゃいましょう〜(^_^)

ということで,本日はICUで気管切開術を行います.術者は脳外科の堀先生.救急医の我々は気管支鏡などでサポートです.亀山先生にもご協力いただきました.


ちなみにこの気管支鏡は手元に液晶が付いており,皆で手軽に所見を共有出来る優れものです.


各々がきっちりと役目を果たすことで,安全かつ迅速に治療が行われます.チーム医療ですね.



本日のドクターヘリ・カー担当は小林,幸部先生,米田看護師です.亀山先生には午前中,いろいろとお手伝いいただきながら,施設を説明して回りました.もしかして,今日はこのまま終わるか??と思っていた矢先に・・・

☆ドクターヘリ1件目 スノーボード外傷

スキー場での事故です.ランデブーポイントはスキー場駐車場.ヘリ到着時,すでに救急車は到着しています.



医療スタッフはそのまま救急車へ乗り込み外傷初期診療の開始.「右皮下気種あり.呼吸音はやや右減弱.酸素化,循環は問題なし.」と幸部先生.胸腔ドレナージも考慮しますが,呼吸,循環が安定していることから現場処置は見送り搬送優先とします.もちろん,機内急変時対応も準備します.

搬送中はフルモニタリング.輸液量の調整も行いつつTECCMCへ.機内でprimary surveyもクリア出来ているため,ヘリポートからのdirect trauma CT.やはり予想通りの外傷が見つかります.

さて,ドレナージを含む治療開始!そして全身状態の安定化を確認し,ベッドも一杯なので地元への施設間搬送の調整も同時に始めます.

☆ドクターヘリ2件目 施設間搬送

1件目の患者さんの施設間搬送です.地元の病院へ治療を行いつつ搬送です.ランデブーポイントはいつも講義に来ていた消防学校に隣接するヘリポート.隣接の施設ではよく「瓦礫の下の医療」をトレーニングしたものです.


ここまで転医先の先生(小林,米田看護師の友人)に向かえに来ていただきました.迅速な対応を本当にありがとうございます.

患者さんを引き継ぎ,TECCMCへの帰投です.離陸時の動画をアップしてみました.お楽しみください.


☆ドクターヘリ3件目 離陸後キャンセル

2件目からの帰投中,やはり要請が入ります.「急に倒れて意識無し.」 覚知同時要請です.TECCMCへ帰る途中にランデブーポイントかあります.時間的にも問題なし!全速力で向かいましょう.と,数分後に「救急隊現着時,意識清明.ヘリキャンセル」との連絡.安堵の一瞬です.

☆ドクターヘリ4件目 墜落外傷

安堵の時も一瞬,間髪入れずに「別消防からの要請.屋根から落ちた.」との情報でヘリ要請です.ヘリは速度を緩めず,そのまま4件目の事案に向かいます.重なる時は重なりますが,どの消防本部も絶妙のタイミングで要請をかけてくださり,順次対応が可能になります.

ランデブーポイントに着陸,救急車も到着.そのまま外傷初期診療開始.骨盤骨折,大腿骨骨折が疑われます.外傷はTECCMCへ搬送です.

ヘリポートからのdirect trauma CT.機内でprimary surveyが成されているからこその診療です.あっという間にsecondary survey終了.さあ,手術へ!



TECCMCのドクターヘリ,初療対応,ICUなどなどはいかがでしたか,亀山先生?またいつでもお越しください.お待ちしております!