2011年2月7日月曜日

2月7日 転医調整

ベッドが埋まってきました.病院全体で満床状態です.救命救急センターから他施設への転医調整,いつも難航します・・・いつの時代も頭を悩ませる問題です.

本日は緊急手術が日勤帯にあり,番匠谷先生,小林で対応しました.その間,ドクターヘリのfirst doctorは幸部先生にお願いします.本来のドクターヘリ・カー担当は小林,倉橋先生,森田看護師です.

☆ドクターヘリ1件目 院外心肺停止

午前中は静かな,静かなドクターヘリ.要請もなく穏やかな時間が流れます.午後になり静寂が破られます.

覚知同時要請.「窒息,意識なし.」との情報.小林の代わりに搭乗してくれる幸部先生,倉橋先生,森田看護師が乗り込みます.約15分でランデブーポイントへ到着.救急隊現着後にCPAを確認した患者さんを引き継ぎます.

直近の拠点病院へヘリ搬送.快く応需いただきありがとうございました.

☆ドクターヘリ2件目 症候性癲癇

手術も終わり,術衣からフライトスーツへ.本日2件目のヘリ要請です.

覚知同時要請.要請場所は海沿いの町.「突然倒れ,意識なし.」との情報.冬の荒々しい日本海を眺めながら飛行します.


ドクターヘリはランデブーポイントの立派なヘリポートへ着陸します.海からの風は冷たく,厳しい〜〜〜


程なく救急車到着.車内での診療開始です.幸い患者さんの意識は回復しています.呼吸も循環も大丈夫.もちろん低血糖もなし.既往などから症候性癲癇の可能性を一番に考え,直近の拠点病院へヘリ搬送とします.

陸送なら40分以上,ヘリなら10分もかかりません.早期医療介入と搬送時間短縮の実現.この地域におけるドクターヘリの効果ははかりしれません.

☆ドクターヘリ3件目 意識障害

日没間際のミッション.現場活動時間も短くする必要があります.ランデブーポイントで救急車とドッキング.


患者さんの意識レベルはIII桁.低血糖の補正をしてもレベルの改善はII桁まで.右共同偏視がみられます.これは頭蓋内病変か!?

生活圏と病状を考慮し直近の救命救急センターを選定します.搬送先の先生方のご協力でヘリポートでの引き継ぎ,申し送りを行い速やかに離陸することが出来,何とか日没までには帰投出来ました.



本日もお疲れ様でした.