2012年6月26日火曜日

6月26日 日常業務

最近,重症度がまた上がってきました.ケガや病気は気温,気圧に左右されるのでしょうか??


但馬地域は良いお天気.ヘリも青空が似合います.



さて,本日も山岳事案の紹介です.

センター長,永嶋先生,森田看護師が出動した事案です.山中で作業中に意識なし.覚知同時要請でドクターヘリはランデブーポイントへ.そしてそこからは支援車で現場へ.

関係者の方に案内していただき,山中の現場へ向かいます.相変わらず山道は険しい・・・センター長,永嶋先生は各々10kgの資機材(トーマスバッグ,エコーバッグ)を背負い,森田看護師は予備の酸素ボンベを担ぎます.

山を登る永嶋先生.
頑張れ〜!

約800m登ったところで患者さんに接触,外傷初期診療開始です.prmary survey,「橈骨弱い,FAST negative,下肢動かず!」どうやら脊髄損傷が疑われます.開いた末梢血管に応じた輸液が必要です.末梢ルートを14Gで確保し,初期輸液開始.その間にも全脊柱固定と麓までの搬送準備を行います.

「循環OK!」 消防,警察の関係者の方々と協力しながら,舟形タンカで救助です.頭元はセンター長.舟形タンカを持ちながら常に患者の状態把握,永嶋先生はヘリスタッフなどとの調整を行います.

山中でも外傷初期診療開始!
いつも身につけている皮手袋が役に立ちます.

全員が協力して下山,そしてランデブーへ.重症外傷は初期診療で安定化させながらTECCMCへヘリ搬送です.関係者の方々の迅速なご協力をいただき,患者さんは早期に安定化,救命することが出来ました.ありがとうございました.


TECCMCの得意技に1つに集中治療もあります.日々,初療担当,ICU担当,ヘリ担当,カー担当,休みと順次勤務がシフトします.幅広く,奥行き深く学べる救命救急センターです.

前山先生,初期研修医・杉山先生を指導する岡先生.

CHDF+SPE.
TECCMCでは並列で行っています.


そして,ドクターカーも日々活躍中.特にヘリ運航終了後の夜間には広い但馬管内を走り回っております.

ドッキングポイントで救急車の到着を待ちます.


 ドクターヘリ帰投時,上空から見た鳥取砂丘.「大すりばち」が真ん中に見えます.