2014年12月31日水曜日

12月31日 2014年の大晦日

あっという間に2014年も大晦日になりました.この年末もセンター内は変わらずの診療です.


12月26日,富山県が来年度ドクターヘリを導入するということで,その基地病院である富山県立中央病院で講演をさせていただきました.基地病院のスタンス,消防の理解と協力,実活動の紹介など多くの皆様にお付き合いいただきました.ありがとうございました.当事業の取り組み,成果が参考になりましたら幸いです.


本日は2014年の締めくくりの日.朝から青空が見えます.


ヘリスタッフも寒さに負けず現場へ!覚知同時要請での意識障害,現着後要請の重症頭部外傷(通報内容が不詳であったため),覚知同時要請での急性心筋梗塞,覚知同時要請での胸背部痛(結果,医療介入不要にてキャンセル).ドクターヘリが最大限有効に活用された事案ばかりです.もちろん現場滞在時間は10分以内,積極的な機内処置・検査は変わらずです.


さらに林道からの乗用車転落事案では現場直近着陸からの現場接触.救急隊と共に全脊柱固定,そのままヘリ収容です.推定医療介入短縮時間は1時間以上.重症外傷に有用なミッションでした.


今月(12月)は天候不良で大変ご迷惑をおかけしました.
・ドクターヘリ 92件出動
・ドクターカー 172件出動(夕方の時点)
ヘリを補完する形で,カー出動が爆発的に増加した月でした.寒波はもう要りません.早く春が来て欲しいと切望する毎日です.

明日からの新年に向け,まえ○ま先生からのお年玉ショット.こんな写真で2014年最後のブログを締めくくるのもどうかと思いますが・・・


本年も大変お世話になりました.ありがとうございました.2015年も引き続きよろしくお願い申し上げます.







2014年12月25日木曜日

12月25日 Merry Christmas

クリスマスですね.豊岡は先週降り積もった雪も溶け,ホワイトクリスマスにはなりませんでした.低気圧の影響も残り,ドンヨリとした空模様からドクターヘリ運航ではご迷惑をおかけしております.でもこんな時はドクターカーが大活躍.重複対応からの連続出動で搬送中からの安定化を行います.


ドクターカーの点検修理で,今回初めてDMAT CARを代用に使用しました.但馬管内で目にされた方もおられると思います.今後ともドクターカー,DMAT CAR共によろしくお願いします.

毎年,この時期は重症度が跳ね上がります.VA-ECMO×2,PMX-DHP+CHDF,ICU内手術など重なるものです.どんなに重症度が上がっても対応してくれるスタッフ,まだまだ伸びしろがあるようです.


そんな頑張ってくれている救命スタッフに今年もケーキの差し入れ.いつもありがとうね,忙しい年末年始もよろしく!ってセンター長がつぶやいてました^^






2014年12月20日土曜日

12月20日 SSTT座学コース開催

20日(土)に当センターでSSTT(Surgical Strategy and Treatment for Trauma:

外傷外科手術治療戦略)座学コースを開催しました.SSTTは重症外傷を医療チームとしていかに救命するかを学ぶコースです.救急医,外科医,救命看護師,手術場看護師が参加し,共に勉強した1日でした.


TECCMCからは救急医7名,看護師4名,当院手術場から看護師4名が参加しました.全国の他機関からの参加もあり,熱い議論が交わされました.

松井先生も無事修了証をGET! 良かったですね^^


コースの最後は受講生とスタッフで1枚.お疲れ様でした.


今回のコースのスタッフ,インストの皆様.遠路お越しいただき感謝申し上げます.今後ともよろしくお願い申し上げます.


このようなOff the job trainingの知識を日々の臨床に活かしつつ,重症外傷のさらなる救命率向上に努めたいと思います.



2014年12月19日金曜日

12月19日 豊岡市政10大ニュースに

豊岡市政10大ニュース(http://www.city.toyooka.lg.jp/www/contents/1418788977443/index.htmlに,今年2月25日に東京で行われた「メディカルラリーチャンピオンシップ」優勝・日本一(TECCMC's BLOG: http://teccmc.blogspot.jp/2014/02/225.html & http://teccmc.blogspot.jp/2014/03/34.htmlのことが取りあげられました!



その記事と選考方法です.

当方と消防の地域救急医療に対する取り組み,成果の一貫としての結果が市政・行政に認められたことは大変喜ばしく,光栄なことです.ありがとうございます!

これを励みに,邁進いたします.今後ともよろしくお願い申し上げます.



2014年12月18日木曜日

12月18日 フライトナース誕生

低気圧の影響をもろに受けている日本海側です.降雪の合間の晴れ間をぬってのドクターヘリ出動.天候不良であればドクターカー出動.出動可能な手段で病院前救急診療の提供を行います.


ドクターヘリは格納庫からの発進.運航スタッフの手際よい対応で,迅速に離陸します.場合によってはヘリ,カーの同時対応を行います.


そんな中,本日はフライトナース認定式が行われました.当事業が始まって,初めての叩き上げフライトナースの誕生です!ICU/HCUリーダー,初療リーダーを経て,ドクターカーナース研修・独り立ち,その後の評価からこの度フライトナースに認定されました.この認定は出発点です.これからは他のフライトナース同様に逐次評価を受けながら,質の高い病院前救急看護を提供していただきます.期待しています,頑張って下さい 畑中看護師!院長先生から認定証の授与.


看護部幹部はじめ,基地病院としての認定です.本当にありがたいバックアップをいただいております.


畑中看護師のデビューは年明け,関係者の皆様どうぞよろしくお願い申し上げます.


2014年12月14日日曜日

12月14日 この1週間・・・

とうとう雪が降りました!寒くて,いや〜〜〜〜な冬期に突入です・・・早く春が来て欲しいと思う今日この頃です(気が早いですね^^;).


一気に外気温も下がります.積雪がみられる地域も・・・冬期専用のジャンパーが活躍します.


そんな冬の日,太陽が照ることも実はしばしば.こんな日は空気も澄んで美しい景色が見られます.ツンツンヘア越しのJA818Hも光りますね.


ツンツンヘアの持ち主,ふじ○き先生.はい,きっちりと機内挿管.救急覚知から基地病院収容までいかに短縮出来るか.これがドクターヘリの有効性発揮の方策なのです.


今週も初療開胸にVA-ECMOに熱いTECCMCでした.

そんな中,13日にMCLSインストラクターコース,14日にMCLS標準コースを開催しました.降雪の中,災害医療を熱い考えた2日間でした.当地域のコースはメディカルコントロール協議会が共催・後援を行っています.すなわち,このような教育コースの内容が救急隊の活動方針,プロトコールに結びつくということです.教育を行う目的は何か?常に足元を見つめながら当地域は活動を行います.


MCLSのコアスタッフ達.2日間お疲れ様でした.また,実臨床をこなしてくれてるスタッフにも感謝,感謝ですね^^











2014年12月7日日曜日

12月7日 学会報告

師走です.急に寒くなり,救命救急センターも多忙を極めています.

本日は学会発表の報告です.
12月4日 19回日本集団災害医学会学術集会サテライトシンポジウム

シンポジウムテーマ:「災害時のヘリコプター運用の新しい展開」 
センター長が「関西広域連合としての対応計画」と題して,関西広域連合内におけるドクターヘリの平時および災害時の連携,活動計画を発表しました.平時は「相互補完」,災害時は一元化運航がキーワードです.絵に描いた餅にならないよう,各論的な部分をしっかり詰めていく必要もあります.

12月5日 9回日本病院前救急診療医学会
シンポジウムテーマ:「ドクダーヘリの有効性 -現在ある最良のエビデンスを総括する-」
センター長が「ドクターヘリの有用性を証明する」と題して,当センターにおけるドクターヘリ事業の内因性疾患(脳卒中,急性冠症候群),CPA,外傷に対する有効性を証明,報告しました.有効性を発揮するには,時間を意識した救急医療の提供という結語になりました.当ドクターヘリ事業が当初から行っているキーワード方式による覚知同時要請あってこその有効性であることが示されました.

ドクターヘリ・カーという乗り物の議論ではなく,病院前救急診療および基地病院のあり方こそが重要なのです!

取り急ぎの学会報告でした.


2014年12月2日火曜日

12月2日 救急救命士 処置拡大!

救急救命士の処置拡大が始まります.今までは心肺停止患者にのみ許されていた医療行為に,心肺停止前ショック事案に対する輸液,低血糖に対するブドウ糖投与が加わります.そのためには追加講習で,新たな知識,手技の修得が必須となります.

多くの地域で,該当する救急救命士は都道府県の消防学校などで追加講習を順次受けます.但馬地域メディカルコントロール協議会では,地域に見合ったプロトコールの作成,徹底を兼ねて,独自の追加講習を実施しています.講義に始まり,実習.本日が第1班の実習でした.今年度内に但馬地域のほぼ全ての救急救命士の追加講習が修了します.そして来年度4月1日から地域全体で追加された処置を含む改訂版のプロトコールが実施されます.


当地域の救急救命士,救急隊の活動を検証するのはTECCMCの役割です.であれば教育,講習もTECCMCが消防と協力して行う事で,より精度の高い現場活動,質の向上につながるはずです.追加講習を受ける救急救命士の皆さんも大変でしょうが,TECCMCは全面協力いたします.頑張っていきましょ〜〜〜!

今日は救命救急センターのお仕事,役割の一つを紹介しました.



2014年12月1日月曜日

12月1日 DMATカー導入

災害時の急性期に派遣される医療チーム「DMAT」.当院には救命救急センタースタッフを中心に3チームが配置されています.そのDMATを現場に運び,数日活動するための移動手段「DMATカー」が配備されました.


ハイエースをベースした緊急車両です.当院のDMATカーに患者搬送機能は無く,DMAT隊員を現場に運び,情報収集,野営することを主目的にしています.

普段の救急医療はドクターヘリ,ドクターカーで,災害時にはDMATカーを加えた活動となります.平時は必要機材,ユニフォームを搭載しつつ救命救急センタースタッフの足として活用もされます.

今回の導入が関西テレビで放送されました(→リンクです).救命救急センターとして災害拠点病院として,充実した医療を提供し続けたいと思います.よろしくお願い申し上げます.