2017年2月28日火曜日

2月28日 2月のドクターヘリ,ドクターカーは?

2月も終わりです.ホント,年明けからあっという間ですね.ということで,2月のドクターヘリ,ドクターカー事業実績です.

<ドクターヘリ>
要請件数 219件
 離陸前キャンセル 54件(天候不良 26件,重複 13件,その他 15件)
 上記のうちドクターカー補完対応 30件
出動件数 165件
 現場対応 116件,施設間搬送 4件,離陸後キャンセル 45件
 TECCMC搬送 106件(救急車搬送含め)


<ドクターカー>
出動件数 179件(出動後キャンセル 85件)
 TECCMC搬送 92件(内ドクターヘリ引き継ぎ 9件)


1月に比べると天候の影響は少なかったようですが,朝の霧など運航には気を使います.スキー場事案も多く,外傷,内因性と非常に効果的な活用をいただきました.

スキー場では駐車場に着陸し医療スタッフはダッシュ!駐車場代は無料ですm(_ _)m



スキー場によってはゲレンデ下にヘリポートを設置してくれています.


着陸しそのままパトロールセンターの前で外傷初期診療の開始です.


いっそがしい勤務終了後,機材撤収時に少々壊れたフライトナースが荷物を抱え・・・


今月もお疲れ様でした.



2017年2月26日日曜日

2月26日 救命医療に命をかけた女,いよいよ今夜!

いよいよ今晩,テレビ東京,テレビ大阪で放送です.
19時54分〜 日曜ビッグバラエティ「緊急車両24時⑨」(http://www.tv-tokyo.co.jp/sun/


当の本人は現場でも相変わらず.ドクターヘリ当番では16件要請で14件出動.

1)同時要請:意識朦朧→TECCMCへ,重症呼吸不全
2)同時要請:突然倒れた→軽症キャンセル(離陸前キャンセル)
(以上,2件重複要請)
3)同時要請:交通外傷,3名傷病者→まずはドクタードロップで対応
4)同時要請:脳卒中疑い→ドクターカー対応,TECCMCヘ
5)同時要請:スノーボード・頭部外傷→TECCMCへ,頭部外傷
6)3)の事案をホットローディングでピックアップ→TECCMCへ,胸部外傷
7)現着後要請:ショック→TECCMCへ
(以上,5件重複要請,全事案ホットローディング対応)
8)同時要請:脳卒中疑い→TECCMCへ,脳梗塞
9)同時要請:脳卒中疑い→前事案の現場からセカンドドクターをまずは支援車で現場へ
10)同時要請:意識障害→TECCMCへ,脳出血
11)同時要請:突然倒れた→TECCMCから予備フライトドクターピックアップし,そのドクターをドクタードロップで対応
12)9)の事案をピックアップへ→TECCMCへ
(以上,5件重複要請,全事案ホットローディング対応)
13)同時要請:交通外傷→TECCMCヘ,重症外傷に対するEFTからERT&ERL, VA-ECMO
14)同時要請:胸痛→TECCMCヘ,ACS
(以上,2件重複要請,ホットローディング対応)
15)同時要請:痙攣→離陸後キャンセル
16)同時要請:突然の意識消失→TECCMCへ,SAH

これだけの要請に応えられるのは消防の皆さんが覚知同時要請を徹底され,ミッションの組み立てに時間的余裕をもたらせてくれること,支援をしっかりしてくださること,運航会社スタッフの柔軟性と対応能力の高さ,ドクターカーでいつでも補完可能であること,基地病院の豊富な医療スタッフと全応需の徹底など全てが有機的に連動しているからでしょう.


今夜の放送では,こんな当地域の取り組みの一端がみられるかと思います.




2017年2月23日木曜日

2月23日 テレビ放送のお知らせ

テレビ放送のお知らせです.

2月26日(日) 19時54分〜21時48分
テレビ東京 日曜ビッグ「緊急車両24時」
http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/201702/18508_201702261954.html
宣伝動画のリンク(https://www.youtube.com/watch?v=B3mP3nnvjIY&feature=youtu.be)です.

なかなか見応えある内容です.是非,ご覧になって下さい.

テレビ大阪さんも取材に来られています.放送日が決まればお知らせします.当方の取り組みが伝わればと思います.




2017年2月22日水曜日

2月22日 救急救命士技能向上訓練!

21日,22日の両日,但馬地域メディカルコントロール協議会主催で但馬3消防本部の技能維持・向上訓練を実施しました.総勢100名近い救急救命士が参加し,TECCMCのスタッフが指導者として協力しています.今回のお題は「静脈路確保」.病院研修,医師指導下で実際に穿刺しての訓練です.

会場は当センターのスキルラボ.ヘリポートが見下ろせます.


1日目は金先生,2日目は和田先生が導入講義です.TECCMCからも多くのスタッフが自主参加.



導入講義の後は実技訓練.医師,看護師の指導のもと日頃の技術に磨きをかけると共に,疑問点の解決に努めます.





最後は指導救命士からプロトコールの確認と解説,そしてメディカルコントロール協議会会長のセンター長から「100%の成功率を心掛けるように」の一言.傷病者にとって何が有益かを考えられる救急救命士,但馬の救急救命士に求められる資質です.


但馬3消防本部とTECCMCの地道な取り組みが,本邦でも突出したメディカルコントロール体制を構築しています.これからも色々取り組んで生きましょう!

そんな熱い研修中にヘリポートには可愛い訪問者.いろんな意味で地域に密着ですね.みなさーん,ドクターヘリを楽しんだ?




2017年2月21日火曜日

2月21日 インタビュー記事

センター長のインタビュー記事が掲載されています.ご覧ください.

HEALTH CARE Biz
http://healthcare-biz.jp/?p=1203
※当BLOGのリンク集にもリンクをはっています.


2017年2月17日金曜日

2月17日 コラボレーション

「呼びかけに反応なし」ドクターヘリが覚知同時要請されます.しかし,ランデブーポイントは積雪が深く着陸困難が予想されます.現場救急隊,消防指令センターは瞬時にミッションを切り替えます.「ドクターヘリは鳥取空港へ.鳥取県消防防災ヘリに乗り込み対応のこと」 

フライトスタッフは鳥取県消防防災ヘリに乗り込み現場へ.航空隊隊員と共に岡先生がホイスト降下で患者接触,医療介入を行い患者を引き上げます.機内に待機していた星野先生が治療を引き継ぎます.そしてそのままTECCMCへ搬送です.

センター内で待ち構える救急医達.そのまま初療手術室へ・・・



今まで取り組んできた摺り合わせ,訓練が実を結びました.多機関連携で日本海側の安心,安全に貢献したいと思います.

ミッションを終えた航空隊員.やっぱりかっこいーですねえ^^ 今後ともよろしくお願い申し上げます.


ちなみに鳥取空港でフライトスタッフを降ろしたドクターヘリは速やかにTECCMCへ帰還,セカンドチームが乗り込み別事案に対応しています.業務終了後にファーストチーム,セカンドチームで「お疲れっしたーーー」






2017年2月15日水曜日

2月15日 第22回日本集団災害医学会 発表してきました

名古屋で開催された第22回日本集団災害医学会で発表してきました.


センター長:関西広域連合の対応-ドクターヘリ参集と管内補完-
前山先生:災害時のドクターヘリ運用にcommunication Specialistは必須の人員である
濵上先生:DMAT派遣時におけるソーシャルネットワークサービス(SNS)の活用
原先生:高温・多湿・医療機関まで遠い神鍋マラソン医療班の必要性
米田看護師:SPDシステムはDMAT資機材管理に有用である
金谷看護師:DMAT出動用アクションカードは有用である

実事案に基づいた検証,実事案から次につなげる取り組みと成果など,科学的にアプローチしています.


発表後のお二人.満足されたようです.


学会の会場外では恒例のTECCMC会.今回は県立尼崎医療センター小児救急集中治療チーム(菅科長はTECCMCの卒業生!)とご一緒です.有意義な情報交換が出来ました.


学会期間中,センターを守ってくれたスタッフの皆様ありがとうございました.終わったらとっとっと帰ります・・・m(_ _)m




2017年2月12日日曜日

2月12日 冬期恒例の・・・

この冬は雪が多く,スキー場も賑わっています.ということで,冬期恒例のスキー場外傷事案も自ずと増加するわけです.

ドクターヘリ先着,スノーモービルでゲレンデの現場へ.医療介入し搬送は雪上車.スキー場関係者の皆様のご協力に感謝です.後遺症軽減につながっています!


冬期で積雪があってもランデブーポイントには着陸は可能です.当ドクターヘリ事業が得意とするドクタードロップからの重複事案対応.ドロップされた上田先生は膝まで雪に埋まりながらドクターヘリを見送ります・・・「頑張れ・・・」心の中でエールを送る藤崎ファーストドクターでした.


外は寒くても中は変わらず「熱ーい」.緊急開胸開腹術,ICU手術とスタッフ一丸で挑みます.そして,一段落.初療の片隅では束の間の安らぎ.今宵は平和でありますように.良い夢,見てますかー?





2017年2月10日金曜日

2月10日 出前講演

2月8日,9日とセンター長が筑波,山口にお邪魔して当センター,当地域の取り組みをお話ししました.

8日は筑波大学で「救急集中治療医は必要か?」という題材で,学生,若手医師,各科医師,メディカルスタッフの方々にお話ししております.ご一緒させていただきた小豆畑先生@日本大学,お招きいただきた井上先生@筑波大学とセンター長は同世代.これからはこの年代が頑張っていかねば・・・との思いで1枚.


9日は山口大学関連の外傷研究会で「当地域が取り組む外傷診療システムの形」という題材で,救急医,整形外科医,メディカルスタッフの方々にお話ししております.病院前から始まり,手術,集中治療,リハビリまでの一貫した地域外傷診療の有用性をお伝えできたかと思います.お招きいただきました皆様,ありがとうございました.

9日夜から但馬地方は降雪!陸路へ移動手段を変えたセンター長はのんびりとノスタルジックな旅を満喫されたそうです・・・「もう雪はいらんでーーー」





2017年2月7日火曜日

2月7日 ドクターヘリ消防本部別症例検討会(綾部市消防本部)

本日は綾部市消防本部でドクターヘリ症例検討会を開催しました.綾部市は基地病院であるTECCMCから空路で15〜20分,陸路で90分にあります.綾部市立病院が地域機関病院で主に内因性の呼吸器,循環器疾患を対応されています.


この本部の検討会は内容がいつも秀逸です.当方がお願いしている,ドクターヘリ要請,出動統計を消防統計と照らし合わせ検討してくれます.予後調査も行われ,ドクターヘリ要請に係るアンダートリアージ事案の有無,preventable deathの有無などなど大変密度の濃い議論が行われます.綾部市立病院の関係者の方々もご出席を賜り,地域をあげて救急医療,ドクターヘリ事業の活用を考えてくれています.有り難いことです.綾部市立病院には行政,民間が協力されて地上ヘリポートが整備されています(詳細はこちらをご覧下さい:http://teccmc.blogspot.jp/2014/09/922.html).救急覚知ドクターヘリ同時要請,早期医療介入目的に市立病院一次収容,ランデブーポイントは市立病院ヘリポート,早期根治的治療を目指してドクターヘリへ引き継ぎTECCMCへ.こんな連係も外傷事案,脳血管障害では珍しくありません.

北近畿エリアの広域連係確立のためにも引き続きよろしくお願い申し上げます.



2017年2月4日土曜日

2月4日 小学生へ

本日はセンター長が豊岡市立八条小学校(http://www2.city.toyooka.hyogo.jp/edu/school/hachijou-es/)にお招きただき,小学5年生,6年生と保護者の方々にお話しをさせていただきました.


当地域の取り組み,それは地域の皆様に支えられている,その結果が安心・安全な地域をもたらしている,などなどを紹介しています.地元の良さ,そこに貢献するということを学んでくれたらと思います^^

センターでは変わらない日常が流れています・・・最近はふじさ〇先生の撮影画が多いですねえ.ふじ〇き先生,記録班としてもよろしくお願いします!









2017年2月3日金曜日

2月3日 今日は節分ですね

今日は節分,北北西に向かって恵方巻きを無言で食べて,「鬼は外,福は内」と豆をまく日でもあります^^ 不幸は無くなって,沢山の福が来るといいですねー

但馬地域は一時の積雪は平野部では無くなりました.が,山間部はまだまだ雪が深いところも残っています.もちろんスキー場も.ハチ高原スキー場ではゲレンデ下にドクターヘリが着陸するスペースを確保してくれています.消防,パトロールの方がしっかりと安全確保をしてくれます.有り難いことです.



雪上車を使っての移動も行います.関係者全員が患者救命,後遺症軽減を目指して協力してくれます.



外傷事案,現場から外傷初期診療を開始しTECCMCへ.別事案への連続出動要請がかかっています.ヘリポート内でエンジンカット無く,ホットローディングで患者引き継ぎです.



TECCMCの冬場の日常を取りあげてみました.こんなミッションを安全に執り行えるのは,多機関との連係の賜です.今後ともよろしくお願い申し上げます.





2017年2月1日水曜日

2月1日 2月になりました.

2017年も早いもので2月になりました.昔の人は「1月はいく,2月はにげる,3月はさる」と上手いことを言ったものです.

昨日から本日にかけて,ドクターヘリのシップチェンジが行われました.久しぶりに818Hが帰ってきました.818Hは当ドクターヘリ事業を最初から支えてくれている機体です.何となくしっくりきますね^^ 午前中は天気も良く,早速の出動に対応していました.


さて,1月の事業報告です.精査前なので若干の数字の変更はあるかもしれませんが,概ねの傾向をお伝えします.

<ドクターヘリ>
要請件数 207件
 離陸前キャンセル 65件(天候不良 49件,重複 10件,その他 6件)
 上記のうちドクターカー補完対応 46件
出動件数 142件
 現場対応 96件,施設間搬送 5件,離陸後キャンセル 41件
 TECCMC搬送 91件

<ドクターヘリ>
出動件数 215件(出動後キャンセル 111件)
 TECCMC搬送 107件(内ドクターヘリ引き継ぎ 3件)


1月は降雪,積雪の影響で天候不良に伴うドクターヘリ未対応が増加してしまいました.天候には勝てません.申し訳ない思います.ドクターカーは全天候型対応なので,その分出動件数が増加しています.1月もドクターヘリ,ドクターカーの有効活用とTECCMCへの集約化がキッチリと行われていました.消防機関はじめ関係者の皆様,いつもありがとうございます.2月は天候に悩まされることなく,日々スッキリと現場対応が出来れば良いですね.

2月も早々に多種多様の症例が搬送,入院になっています.緊急手術,緊急IVR,集中治療対応とフル稼動中,今月も頑張りましょうーーー!