2013年8月31日土曜日

8月31日 感謝,感謝,そしてまたどこかで!

当センターのドクターヘリ事業を支えてくださった機長のお一人が本日で退職されます.今までいろいろな事を教えていただき,多くの命を救ってきた“仲間”の新たな旅立ちです.

突然の発表だったので,当日集まれるスタッフで壮行会.「お疲れ様.行ってらっしゃい.また一緒に仕事しましょう〜!」が送別,壮行の言葉.


但馬のラストフライトは雨天の施設間搬送.当センターでは珍しい施設間搬送,しかも片道25分程度のロングフライト.皆,辞めて欲しくないんですよね・・・でも,ミッション終了後は笑顔で記念撮影.


関西のドクターヘリ事業を支え続けた貴重な人材です.これからも日本のドクターヘリ事業を是非支えて下さい.またどこかで,どんな形でも一緒に仕事がしたいと思っています.

「感謝!そして,またいつか!!」






2013年8月30日金曜日

8月30日 明日から訓練三昧

明日からDMAT関係の訓練が続きます.TECCMCからは3隊のDMATが異なる訓練に出動します.

8月31日 全国広域総合防災訓練
 本日夕方に参集地点近くに向けて出動,移動開始しました.
8月31日 豊岡市防災訓練
 明日午前中に出動します.現場救護所とCSMを担当します.
9月1日 兵庫県・播磨広域・姫路市 合同防災訓練
 当日朝に出動,移動開始予定です.

災害は起こらないにこしたことはありません.しかし,備えがなければ有事の際には全く歯が立たなくなります.「日常出来ないことは災害時にも出来ない」 日常の訓練,備えが大切です.


隊員は皆このような隊員証を国から与えられています.ちなみにこれは今は黒縁眼鏡でなくなった前○先生の登録証です.



さて,天候も心配ですが,訓練の準備,準備・・・








2013年8月29日木曜日

8月29日 急性血液浄化療法のお話し

救命救急センターの診療を支える集中治療,その中で急性血液浄化療法は1つの治療法です.今週はその血液浄化療法のお話しをセンター長がしています.

8月25日,京都で開催された第46回京都透析懇話会にお招きいただき「救急集中治療領域における急性血液浄化療法の実際」というお題でお話しいたしました.


透析を行っておられる方々には少々趣の違った話になりましたが,急性期から慢性期へ,急性期特有の取り組みなど,興味を持って聞いていただきました.ありがとうございましたm(_ _)m

また.29日はTECCMCの看護師,スタッフに向けて勉強会を開催しております.今回は2回目.1回目は急性血液浄化療法の総論,そして今回は「急性腎障害とCHDF」.救急医療はチーム医療です.スタッフのみなさ〜ん,理解できましたか??


第3回目は「敗血症の病態とその対策〜PMX-DHP~」を予定しています^^


気がつけばお盆も終わり,8月も下旬になっています.救命救急センターの重症度も一段落し,日常の診療モードで対応しています.


空は秋に近づきつつあります.でもまだまだ蒸し暑い日が続く但馬地域です^^; 








2013年8月24日土曜日

8月24日 院内災害訓練(座学)

本日は今年度第1回目の院内災害訓練・座学が行われました.約2時間,当院近辺で多数傷病者が発生したという想定で,災害対策本部の立ち上げ(連絡系統の確認含む),院内のゾーニング,スタッフの配置と分担,入院患者の移動などを系統的に学びました.


事務,看護部をはじめとした他職種に集まっていただき,実りある訓練になったと感じております.「日常やっていないことは災害時には出来ない」,これを肝に銘じ次回の机上訓練に臨みます!


当センターの救命率を支える一つの武器が集中治療です.ここ最近,急性血液浄化療法を施行する症例が重なり続け,ICU担当の先生は24時間大忙しです.これ,うちの得意技の一つなのでしっかりと身につけて実践して下さいね^^



西日本では大雨で水害が出た地域もあるようです.暑くなったり,大雨が降ったりと,大変な夏の日が続きます.皆様,どうぞご自愛下さい.







2013年8月23日金曜日

8月23日 前橋赤十字病院さんにお邪魔しました

昨日22日,センター長が前橋赤十字病院さんにお邪魔し,ドクターヘリのお話しをさせていただきました.前橋赤十字病院さんのブログにその様子が掲載されています.どうもありがとうございます.

ドクターヘリ導入,但馬救命救急センターの立ち上げ,病院前救急診療の質の担保,基地病院の質の向上,消防はじめ他機関との連携の重要性などをお話ししています.


センター長は講演の前に群馬県ドクターヘリ症例検討会にも参加させていただきました.検討会のやり方,内容など大変参考になり,勉強になりました.これからも本邦の病院前救急診療の発展に向け,ご指導のほどよろしくお願い申し上げます.

講演の後は皆様と懇親会^^ 素晴らしい情熱をお持ちのスタッフばかりで,あっという間の時間でした.


TECCMCも負けていられませんよ〜 日々,精進していきましょう!


この夏もバタバタの日々が続いております.熱中症,水難事故,交通外傷などなど・・・ドクターヘリがあるから安心ではなく,予防が一番重要なことです.予防しきれず,何かあれば我々は消防の方々と協力しつつ,救命治療に尽くします.まだまだ蒸し暑い北近畿地方です.皆様,どうぞお気を付け下さい.









2013年8月17日土曜日

8月17日 とくダネ!放送日確定です.

とくダネ!の放送日が決まりました.

 日時:8月19日(月)8時〜(変更の可能性もあり)
 番組:とくダネ!
 コーナー:真相チェイス!直撃御免


他の事案で変更の可能性もあるそうですが,現時点では確定とのことです.取り急ぎお知らせいたします.当センターの診療,ドクターヘリ,ドクターカーなどが取り上げられています.地域救急医療の1つの方策がご覧いただければと思います.


よろしくお願い申し上げますm(_ _)m





2013年8月16日金曜日

8月16日 昨夜の出来事(爆発事故 転医の受入)

昨夜(15日),当センターのある豊岡市のお隣福知山市で大きな事故が起こりました.報道などですでにご存じかと思います.花火大会で露天商が原因の爆発事故で多数の傷病者が発生しました.本ブログは報道された内容をふまえ,また今後の災害対応の参考になることを主旨に可能な範囲での報告をいたします.


福知山市は豊岡市まで50分の地域,地理的条件の場所です.


15日20時すぎ,TECCMC救命責任医師・岡医師のPHSに外線あり.福知山市民病院の先生から「福知山市の花火大会で爆発事故.多数の患者が発生.手を貸して欲しい」旨の連絡あり,すぐにドクターカーで向かう返答を行いました.TECCMCからはセンター長,菅医師,松井医師,三浦医師が通常のドクターカー資機材に加え,DMAT派遣用の資機材を積んで20時11分に出動しました.と同時に岡医師は救急医,医療スタッフなどの追加招集,初療室のレイアウト変更,情報共有のためのホワイトボード用意などなど迅速かつ適切に動き始めました.


DMAT掲示板,EMISからの情報収集,ドクターカー動態システムを用いた位置の把握.



普段は2 BEDのところを4 BED体制にしました.これ以外にも初療手術室,観察室が使用可能です.


初療の廊下に置かれたホワイトボードには適宜情報が記載されます.岡医師の一言「無制限で受け入れること」 気持ちだけではなく,院内診療体制,ベッド状況(この時,救命救急センターのICU/HCUは可能な限り空けています.)を瞬時にコントロールしています.さすが!TECCMCの精神を反映しています.


そして,表には出ませんが影の立役者,DMAT後方支援隊.各種情報の入力,収集,現場と岡医師をつなぐパイプ役など.DMAT活動は後方支援あってはじめて有効な活動が出来ます.


岡医師,永嶋医師,番匠谷医師,井手医師,菊川医師,藤原医師,初期研修医7名が転送されてきた熱傷患者を受入診療を行います.ICUは原医師が入院後の指示出しです.


福知山市民病院に支援に入っていたセンター長が岡医師へ連絡した時,「どんどん送って下さい.まだまだ受入可能です.」 決して強がりではなく,自信に満ちたその返答は現場に出る者にとっては何物にも代え難い言葉です.

結果,4名の患者搬入となりました.勿論,他の一般救急診療も行い,入院もとっています.災害拠点病院,ドクターヘリ,ドクターカーの基地病院,地域唯一の救命救急センターとして,今回の不幸な事案に少なからず協力させていただきました.局地災害時における院内対応の実際をふまえ,さらに良い対応が出来るよう検証を行いたいと思います.

取り急ぎの事実関係の報告です.まだまだまとめきれていない部分もあり雑文ではありますが,情報提供としての第一報です.

負傷された方々の早期の回復を心よりお祈りいたします.





8月16日 昨夜の出来事(爆発事故 災害派遣)

昨夜(15日),当センターのある豊岡市のお隣福知山市で大きな事故が起こりました.報道などですでにご存じかと思います.花火大会で露天商が原因の爆発事故で多数の傷病者が発生しました.本ブログは報道された内容をふまえ,また今後の災害対応の参考になることを主旨に可能な範囲での実組織名を使用したします.


福知山市は舞鶴自動車道のICがあり,大阪府の中国縦貫道池田ICまで1時間強,神戸市まで1時間20分,豊岡市まで50分,京都市内まで1時間30分以上かかる地域,地理的条件の場所です.


15日20時すぎ,TECCMC救命責任医師のPHSに外線あり.福知山市民病院の先生から「福知山市の花火大会で爆発事故.多数の患者が発生.手を貸して欲しい」旨の連絡あり,すぐにドクターカーで向かう返答を行いました.TECCMCからはセンター長,菅医師,松井医師,三浦医師が通常のドクターカー資機材に加え,DMAT派遣用の資機材を積んで20時11分に出動しました.出動時にDMAT出動する旨を院内の事務に伝え,その後の事後調整を依頼しています.

TECCMCから福知山市民病院までは約50分,走行中にスマートフォンでの事故の情報収集,携帯電話での各機関への情報伝達,協力依頼を適宜行っています.
・多数の傷病者発生時は広域に分散搬送が必要になります.
⇒兵庫県災害医療センター(兵庫県基幹災害拠点病院)にEMISの立ち上げ,入力,県内の受入体制調整を依頼.
⇒千里救命救急センターに連絡,大阪府下の受入調整,立ち上げを依頼.後に兵庫県災害医療センターと大阪府立急性期総合医療センター(大阪府基幹災害拠点病院)が連携し,兵庫県,大阪府の受入医療機関,患者数を速やかに調整してくれました.
⇒京都府の連絡は福知山市民病院に依頼.
・豊岡市消防本部に応援要請がある可能性がある旨を連絡.
・TECCMC DMAT広報支援隊(院内に待機)にDMAT活動の入力を依頼.

21時 福知山市民病院へ到着.当院DMAT隊は各々が無線を有し情報共有可能な状態で支援に入りました.まずは福知山市民病院の医療指揮者の先生,院長先生に到着の報告と支援に入る旨の報告を行っています.

本部で情報収集,活動方針を決め,センター長,三浦医師は本部に,菅医師,松井医師は医療支援に入る事としました.

本部では三浦医師が情報収集と整理,センター長は兵庫県災害医療センター,当院DMAT広報支援隊,TECCMCへ適宜情報を流し,分散搬送の必要性,人数などを伝えています.その上で,受入先医療機関の選定,人数調整を依頼です.

災害時には管轄消防の救急車は転医搬送に使用不可なことは今までの災害対応から判っています.福知山消防本部に近隣消防への応援要請をかけてもらい,転医搬送用の救急車を確保してもらうことを指示しました.

救急車が到着するまでの間に搬送トリアージです.本部にあがってくる情報をもとに搬送順位,搬送先を決めます.緊急度,重症度をふまえての決定です.

兵庫県災害医療センターから兵庫県下,大阪府下の受入先情報をもらい,搬送時間をふまえた搬送先病院の選定を行います.福知山市は京都府ですが,高速道路を使用すると,大阪北部,兵庫県南部に行く方が早い立地条件からの病院選定を行っています.

京都第一赤十字病院,兵庫県災害医療センター,千里救命救急センター,姫路医療センターなどのDMAT隊,ドクターカーがEMISなどの情報から続々と集結,各々のドクターカーなどを使用して患者搬送にあたってもらいました.

また,応援要請で参集した近隣消防の救急車を使用して分散搬送も開始です.菅医師,松井医師も各々の担当患者と共に救急車同乗で搬送業務に従事してもらいました.

24時前 最終の患者搬送も完了し,災害対応も終了です.以後,残務処理,事務処理を行い0時46分にTECCMC DMAT隊は福知山市民病院を出発,撤収しました.

結果,兵庫県下受入9名(内TECCMC 4名),大阪府下3名,京都府下3名の分散,広域搬送を行っております.搬送先はどこかに報道されていましたが,割愛いたします.


今回,局地災害においてDMAT隊として病院支援に入りました.局地災害は短時間の勝負です.災害のスイッチを入れること,広域に協力を依頼し基幹災害拠点病院に調整などを行ってもらうこと,そのためには可能な限りの情報を現場から吐き出すことに努めました.また,いつもながら普段からの横の繫がりのありがたさを実感しました.


取り急ぎの事実関係,時系列的な報告です.まだまだまとめきれていない部分もあり雑文ではありますが,情報提供としての第一報です.


負傷された方々の早期の回復を心よりお祈りいたします.







2013年8月15日木曜日

8月15日 気がつけば

当ドクターヘリ事業は2010年4月17日に運航開始しました.昨日で事業開始から3年4ヶ月弱,4000件の出動をしていたそうです.


昨日のラストミッションが4000件目.安全に,そして地域救急医療に密着し,救急件数に見合った要請・出動件数に近づきつつある本事業です.多くの皆様のご支援とご理解を賜り,引き続き安全にかつ有用性を発揮出来るよう事業展開して参ります.

ドクターヘリ,ドクターカーは救急医を現場に運ぶ「当たり前の道具」であり,地域の救急件数,事情に応じた・見合った出動件数とならなければなりません.そして基地病院は普段から救急応需率100%であるべきです.消防はじめ各機関との普段からの信頼関係構築があって,初めて「Outcome」を引き出せます.本事業導入前後,救命救急センター診療体制改正前後での予後,救命率などなど本年度は様々な学会などで報告しております.そう,少なくとも当地域において有効性は証明されています!

さて,本日も粛々と日常の救急医療に邁進します.蒸し暑い日が続いています.皆様,体調に気をつけてお過ごし下さいm(_ _)m





2013年8月14日水曜日

8月14日 こんな感じで

当センターのドクターヘリの取材はこんな感じでカメラがセッティングされ,カメラマンさんが一緒に現場に向かわれます.


カメラは原則医療スタッフを撮影する用です.個人情報には十二分に配慮して撮影が行われます.またカメラマンさんは現場で「置き去り」にされます.ドクターヘリ事業,救命医療の生の現状はこうやって撮影,伝えられています.

さて,とくダネ!の放送日ですが19日以降になるとのことです.只今編集作業を急ピッチで行っているそうです.楽しみに待ちたいと思います.






2013年8月13日火曜日

8月13日 ということで放映日変更です

取り急ぎのお知らせです.
明日放送予定の「とくダネ!」内での特集は16日に延期になったそうです.
この予定もあくまで予定だそうです^^;
適時情報を公開いたしますm(_ _)m

よろしくお願い申し上げます.





2013年8月11日日曜日

8月11日 お知らせです!

8月に入って診療,ヘリ,カーなどなどバタバタしております.なかなかブログ更新も出来ませんで・・・


そんな中ですが,本日はお知らせです!実は先週からフジテレビさんの取材が入っておりました.現場などでは関係者のみなさまにご協力を賜り感謝申し上げます.その放送日が決まりました.

 日時:8月14日(水)8時〜(変更の可能性あり)
 番組:とくダネ!
 コーナー:真相チェイス!直撃御免


他の事案で変更の可能性もあるそうですが,取り急ぎお知らせいたします.当センターの診療,ドクターヘリ,ドクターカーなどが取り上げられています.地域救急医療の1つの方策がご覧いただければと思います.


まだまだまだまだ蒸し暑い日が続きます.どうぞ皆様ご自愛下さい.





2013年8月1日木曜日

8月1日 今月もNEW FACE,よろしくです!

今月から池田先生,長永先生がTECCMCのスタッフに加わりました.池田先生は10年目の救急医.外科専門医でもあります.長永先生は兵庫県立尼崎病院からの研修で,TECCMCには2ヶ月間在籍されます.総合診療の先生です.TECCMCは各々の得意分野を持ちつつ,活かしつつ,日々の診療を行っています.お二人の先生,そして皆様,よろしくお願い申し上げます.あっ,写真は適宜ブログ内でアップしますね^^ 本日は文章だけのご紹介・・・



ドクターヘリの受入.
すっかり日常の景色になりました.

今月は非常勤の先生も合わせると,20名での診療体制となります.2010年4月にTECCMCを立ち上げた時は9名でした.ありがたいことです.今後もさらに「質の向上」を目指し精進します.