2013年6月23日日曜日

6月23日 湿度,高いです

本日もジメジメとした天候.湿度は高いです.こんな天候の時こそ熱中症やら何やら起こってしまうのです・・・


「突然倒れた」のキーワードでドクターヘリ覚知同時要請です.ランデブーポイントまではヘリで10分もかかりません.飛行中にじっと情報が入るのを待ちます・・・「現在,救急隊はCPR中」.本部からの無線です.脳低温療法に備えた冷却輸液,エアウエイスコープ,エコー,オートパルスなどなどを一瞬で準備します.ランデブー着陸,メディカルスタッフは消防の支援車に乗り込んで現場へ!

(写真と本文は関係ありません)

現場では救命士が除細動,特定行為によって心拍再開してくれてました.自発呼吸もあり.目撃もありそう.これなら社会復帰も期待できる,そう思った瞬間に「Vf!」.胸骨圧迫,除細動,抗不整脈投与・・・「心拍再開!!」 搬送中の心停止に備えてオートパルス装着,循環の安定化を確認し冷却輸液による低体温開始.

現場からヘリの待つランデブーポイントへ.目指すはTECCMC.陸送30分以上のところをひとっ飛び.飛行中にLTから気管挿管に入れ替え,センター着後に冠動脈評価,そして脳低温療法へ.考えられる医療を最短で提供しました.社会復帰して欲しい,スタッフ全員で治療にあたります.

消防本部が覚知同時でドクターヘリをこのように要請してくれることで,現場から蘇生後の脳保護,脳低温療法が開始出来ます.生命予後だけではなく,神経学的予後をも改善させるためには何が必要か?当地域では確実にそのシステムが構築されています.

この地域では当たり前にやっている救急医療,先日の事案を省みながら,あらためて多職種間連携の大切さを認識しました.


外は雨,雲が低く立ちこめています.あ〜,早く梅雨があけませんかねえ・・・