2013年7月13日土曜日

7月13日 第16回日本臨床救急医学会

12日,13日と東京で「第16回日本臨床救急医学会」が開催されました.


照り返す暑い日差しの中,医局からはスーツに身を包んだセンター長,前山先生が発表してきました.

センター長
パネルディスカッション
・ドクターヘリの有効活用とその成果


ドクターヘリを有効活用するための方策の1つは「キーワード方式」の徹底であり,その成果を時間的因子と臨床効果(予後など)で実証しました.もちろん,基地病院の診療体制の整備が根源にあります.

パネルディスカッション
・外傷診療システムの構築はPreventable Trauma Deathを減少させ,救命率を向上させる


JPTECの目的はコース開催ではなく,メディカルコントロール体制にその考えが組み込まれ,受入の救命救急センターがきっちりと仕事をこなすとPTD 0%,予測外生存率が向上することが発表の骨子です.JPTECコースなど,各種教育コースは本来の目的,そのための受講生,インスト選定などを見つめ直す時期かなあと,センター長はつぶやいておりました・・・

前山先生
シンポジウム
・重症肺傷害患者に対するECMO有用性の検討


ECMOはなかなか予後の改善には寄与しませんが,酸素化改善までのbridging useとしての有用性はある,といった骨子の発表です.当センターはARDSに陥る症例が比較的少ないようです.原疾患,特に感染巣に対する徹底的な治療が功を奏しているようです(前山先生のつぶやき).


TECCMCを立ち上げて3年少々.少しずついろいろなOutcomeを出せるようになりました.


学会の期間中もTECCMCは日常診療です.報道でもご存じかと思われますが,豊岡で集団熱中症が発生しました.それも含め,この学会期間中にTECCMCが受け入れた救急車,ドクターヘリ,ドクターカーの件数は60件越え・・・突然の気温上昇に伴い,異常事態が発生です.十分な休息,水分補給など,皆様お気を付け下さい.