大阪千里メディカルラリー3連覇の余韻もほどほどに,日常診療が粛々と行われています.Off the job trainingとOn the job trainingは相互にリンクが必要です.指導者(インストラクター)は日常的にその分野に関わっている職種,人が行うべきでしょうし,受講生はその学びを日常診療,地域に還元すべきとも思います.Offの学びをOnに,Onで経験出来ない,経験し辛いことをOffで繰り返す.その一つの形がMedical Rallyなのでしょう.だから,日常業務でやっていないことはRallyで出来ない,Rallyで出来たことは日常診療でも大丈夫.さあ,自身を持ってまたやっていきましょう!センター長の独り言でした^^
TECCMCの1日は朝のカンファレンスからICU/HCU回診で始まります.24時間の経過から今後の治療方針の確認,決定,治療・処置の人員配置などなど.前日のICU担当医,その日のICU担当医の緊張の時間です.
ここ連日,ICU内でも緊急手術続きです.血液浄化施行しつつdamage control.救命医局,救命看護部,手術部の当たり前のコラボ.いつもありがとうございますm(_ _)m
ドクターヘリの重複要請をカバーする役割がドクターカーにもあります.覚知同時要請「呼吸苦」のキーワードでヘリ要請です.しかしヘリは他事案対応中,ドクターカーが出動です.救急車現着までも時間がかかります.ドクターカードッキングまでも20分以上かかるでしょう.だから覚知同時要請が必要です.救急隊患者接触時,低酸素状態,努力様呼吸,意識レベルIII桁・・・ドッキングポイントでドクターカーとドッキング,その時上空にはドクターヘリが他事案を終了し飛来しています.消防本部,CS,カー,ヘリで調整しタイミングピッタリで同着!カードクターが初期診療,気管挿管し呼吸の安定化をはかりつつ,フライトドクター2名も治療に参戦,そのまま搬送時間の短縮を目的にヘリ搬送.ドクター接触からヘリ離陸まで10分以内,最速の医療介入と搬送時間が実現です.消防本部の理解と協力のもと,こんなミッションが当たり前に行われています.たまたま画像が得られたので参考までに紹介してみました.
ドクターヘリホットラインが鳴ります.「クルマ対クルマの事故.傷病者4名以上.ヘリ要請を!」消防指令からの的確な情報とヘリ要請です.3名以上の傷病者の場合,フライトドクター1名を追加し出動です.機内の定員は6名.座席はパイロット,整備士,フライトドクター2名,フライトナースの5席,残りは患者用ストレッチャーです.だから3人目のフライトドクターはストレッチャーに搭乗し出動です.ドクターヘリの目的は早期医療介入,傷病者に見合った最大数のフライトドクターを現場に投入です.現場でヘリ搬送,ピストン搬送,医師同乗の救急車搬送などを考えれば良いだけです.医師が現場に増えれば医療コマンダーも兼ねられます.これまた日々のミッションから学んだ対応形態です.
複数傷病者事案では現場直近着陸が多くなります.もちろん安全最優先です(画像と本文は関係ありません).
3人目のフライトドクターの出動模様.ヘルメットを持ってストレッチャーに寝て現場に向かいます.
誰かがボソッとつぶやいていました.「うちのファーストドクターって,どこかのメディカルラリーで準優勝か優勝者ばかり?」 現状に満足せず,ちょっとずつ背伸びをし続けて下さいね〜