スライドの一部を供覧いたします.
今回のテーマも根本をなすメディカルコントロールのお話しから開始です.「質の高い搬送」「適切な病院選定」こそが検証されるべき事項なのです.そこにドクターヘリ,ドクターカーをいかに絡ませるか.各地域で考えていただきたいとの提言を行いました.
病院前救急診療(ドクターヘリ,ドクターカー)の目的,運航・運行方法などの紹介です.
当ドクターヘリの運航における工夫,消防の理解・協力,その結果をお話ししています.total prehospital timeの短縮化,覚知同時要請率の向上が実現しています.しかし,地域による「差」も明かになってきました.今年度はこの原因を検証いたします.
質の高いドクターヘリ事業を提供するための方策,結果としてドクターヘリが有用性を示したこと(詳細は論文で!)を伝えています.やはりoutcomeは重要です.
今後,我々および関西広域連合,関西圏が確立すべき内容を提言しております.
教育講演の後に行われた一般演題でも地域格差が見え隠れ・・・会場の聴衆からの意見をうかがうに,「なぜ覚知同時要請ではない??」「陸送の方が早いのでは??」「2次病院に断られたからヘリ要請?なんだそれ??」など.ドクターヘリ事業が本邦で始まって10年以上が経ちました.まだまだその本質は浸透しきれていないようです.本事業に参入して5年目,TECCMCと当地域から発信できることがまだまだありそうです.
本日はいろいろな意味で勉強になりました.ありがとうございました.