2014年9月18日木曜日

9月18日 planned re-operation

敗血症性ショックの治療,特に手術を要するような症例ではdamage controlの考え方が重要です.敗血症の原因のみを取り除き(手術など),集中治療による全身状態の改善,その後に再建,閉創などを行うことをplanned re-operationと言います.明日からのAcute Care Surgery学会(青森市)で,この治療戦略の有用性を発表します.

・・・初療に腹腔内感染症が原因の敗血症性ショックが搬入です.TECCMCのプロトコールに従い,気管挿管,輸液により循環の立ち上げに務めます.そしてそのまま初療室手術室へ.麻酔担当の松井先生は術中に中心静脈カテーテルを確保,手術担当の番匠谷先生,小濱先生,センター長は30分で原因除去.


そのままopen abdominal managementでICUへ.PMX-DHPなどを駆使し循環を立ち上げます.そして翌日ICUで消化管再建,閉腹.


これがplanned re-operation.敗血症性ショックの救命率向上に寄与しています.

ドクターヘリも変わらず有効活用されています.可能な限り現場滞在時間を短縮するための方策が徹底されています.救急隊からも適確な情報がもらえます.件数を重ねるほど連携は良好になり,活動もスムーズになります.


本日はセンター内の1日を振り返ってみました.