2015年4月25日土曜日

4月25日 10 years passed,そして平時へ

2005年4月25日・JR福知山線列車脱線事故から今日で10年が経ちました.多くの方がケガをされ,亡くなられた事案です.この事案がきっかけとなり,本邦の災害医療,特に局地災害に対する対応は大きく変化しました.しかし,平時の救急医療から変えなければならないことも沢山残っています.「平時に考えていないこと,出来ないことは災害時に出来ない」 TECCMC立ち上げ時から念頭に置いている言葉です.10年前のこの日に起きたこと,対応したことを忘れること無く,日々邁進したいと思います.

10年前の現場ではセンター長,福本看護師が先着医療チーム(当時・兵庫県災害医療センター所属)で対応しました.


関西テレビの報道特集で,センター長がコメントしています.経験者はその経験を語り継ぐ責任があります.


そんな日も平時の救急医療は展開されます.ドクターヘリ,ドクターカーによる病院前救急診療,緊急手術対応,セカンドフライトクルー対応などなど.


ここ最近,山岳事案が連続しています.山頂付近で重症患者発生.救急隊現着まで50分近くかかります.防災ヘリは要請からここまで1時間以上はかかるでしょう.ドクターヘリは・・・要請から山頂まで8分!山頂の平らなところにドクターヘリは着陸,医療スタッフは斜面を駆け下り患者接触します.消防覚知から20分以内の医療介入.ヘリ要請,現場特定など消防指令課との密な連携の賜です.


初期治療を行いながら,ドクターヘリ内のバックボードを使用し患者搬送.そしてそのまま機内へ収容です.


地域事情に応じたドクターヘリの活用がなされている北近畿エリア.消防はじめ他職種連携あってこそです.今後ともよろしくお願い申し上げます.