センター長は評議員会に,シンポジウムで発表です.
演題名:局地災害・複数傷病者事案に効果的に対応するには?
ドクターヘリ,ドクターカーによる豊富な局地災害対応から,有効な現場対応の方策,そこから生まれる有用性,予後改善効果をデータに基づきお伝えします.しっかりと確立したメディカルコントロール体制の重要性も強調します.
藤崎先生は初のパネリストとして,パネルディスカッションで発表です.
演題名:ドクターカーの運用はメディカルコントロール体制下で行われるべきである
地域でドクターカーを有効活用するための方策を,当センタードクターカー6年間のデータに基づき発表です.覚知同時要請の重要性,時間を意識した活動,詳細な事後検証,そしてなによりも地域メディカルコントロール協議会の管轄で要請基準を含め,キッチリと体系化された運用の重要性を論じています.
岡先生は一般口演で発表です.
演題名:病院前救急診療における外科的気道確保の現状
病院前診療で行われた緊急気道確保症例を対象とし,いわゆる輪状甲状靱帯切開の現状を詳細に報告します.単施設のデータではありますが,施行者の質を揃えた検討結果は貴重なものです.患者接触から外科的気道確保までの決断は果たして何分以内にすべきか?
濵上先生は一般口演で発表です.
演題名:病院前輸血を施行した出血性ショックを伴う救助事案
症例報告になりますが,病院前輸血の報告は本邦では稀であります.救助に時間を要する症例の現場からの対応が示唆される内容です.
日々,多様な事案に現場から対応し続ける当センターならではの発表が成されました.しっかりとした臨床経験がきちんとした研究報告につながっています.本学会で得られた知見があれば,また明日からの臨床に役立てていきたいと思います.
学会参加の先生方,留守中のセンター業務に邁進されたスタッフの皆様,お疲れ様でした.