2019年3月22日金曜日

3月22日 盛り沢山の会議,研修会の1日

ICU内緊急開腹に,外傷に伴うIVRと本日も臨床はいつもの調子.勤務中のスタッフは全力で救命に取り組みます.

そんな1日ですが,本日は重要な会議,研修会の日.
午前中は「ドクターヘリ運航調整委員会」.当ドクターヘリ事業に係る重要事項を決定,多機関に周知する場になります.今回は安全管理部会を当委員会内に設置し,安全管理委員会を各消防本部別症例検討会時に開催することに決まりました.今までの取り組みを明文化しただけの話ですが・・・

午後からは「ドクターヘリ安全研修会・全体症例検討会」.プログラムは・・・
1)事業報告(センター長)


9年間のドクターヘリ事業の年次推移,効果を報告しています.当初から現場主義,集約化への取り組み,時間を意識した事業であることが示されました.またその取り組みの効果でしょうか,地域住民の皆様への有用性,有効性も科学的に証明されています.

2)基調講演(星城大学 北野達也教授)



「コミュニケーションスキル強化の新たな手法」と題してご講演を賜りました.航空事業,医療業界にとってコミュニケーションスキルはヒューマンエラーを防ぐ一つの方略になります.1時間,多職種でしっかりと学ばせていただきました.

3)ワークショップ(東京海上日動メディカルサービス)





「ワークで学ぼう!みんなSBAR」と題して参加者全員でグループワークを行いました.救急隊からの特定行為指示要請内容,ドクターヘリ実事案,現場直近着陸実事案を取り上げ,実際の報告内容,伝え方をSBARに準じて研修しました.


同じ知識を持って,情報共有の環境,心構えを持つことはドクターヘリの安全運航はもちろん,日常の救急医療体制の質の向上にも寄与します.いや〜,めちゃめちゃ満足度の高い研修会でした!

ご参加いただいた皆様,ありがとうございました.

そして夜間は「但馬地域メディカルコントロール協議会」が開催されました.当センターからは会長であるセンター長,委員の濵上先生が出席です.救急活動プロトコルを先日の救急救命士研修会をふまえて改定しています.12誘導心電図,人工呼吸器の使用,ターニケット・サムスリングの使用などキッチリとプロトコルに落とし込み,活用です!

救命救急センターの業務は日常診療は当然ですが,こんな体制作りに関係する会議,研修会にも関与しております.