2014年11月21日金曜日

11月21日 ミッション

急性薬物中毒,レベル300の事案にドクターヘリが対応中,重複要請が運航管理室に入ります.「交通外傷,傷病者3名,全員意識なし」 3名以上の複数傷病者事案ではセンター長に連絡が入り,ミッションの方法が指示されます.現事案からTECCMC経由で事故事案に向かうと約25分,直接向かうと約10分.対応中の事案の傷病者は初期治療さえ行えば搬送事案の短縮は必要なさそうです.「菊川先生をドロップ,同乗陸送,前山先生はヘリで事故事案へ.その後,ヘリはTECCMCへ戻りセンター長と岡先生をピックアップし再度事故事案へ出動!」

事故現場直近にドクターヘリは着陸,前山先生,福本看護師を降ろしすぐに離陸します.医療スタッフは患者トリアージ.1名は直近に救急隊が搬送,他2名は赤!2名に外傷初期診療を開始,搬送順位を決定,出血性ショックの状態であり根治的治療を考えると搬送先はTECCMCのみです.


TECCMCではセンター長,岡先生がピックアップされ,事故現場直近に再度ドクターヘリは着陸です.そこで切迫した状況の患者を前山先生からセンター長,岡先生が引き継ぎTECCMCへヘリ搬送です.ヘリ機内での緊急手術を行いつつセンターへ・・・


さらに前山先生はもう1名の治療を行いつつTECMC方面へ向かい陸送開始.前患者をTECCMCへホットローディングで降ろしたドクターヘリが再び途中でピックアップ,TECCMCへ搬送です.

搬入後はdouble ERT+ERL+VA-ECMO.並列でshock modeでの対応を行います.全勤務者,全24時間勤務明けのスタッフで対応します.もちろんこの間もドクターヘリ,ドクターカーは出動して行きます.


日没,ドクターヘリの要請時間終了.その後はドクターカーが活用されます.救急隊現着後,くも膜下出血が疑われた傷病者には鎮静,鎮痛が行われ再破裂を防ぎます.OJT中の藤原先生も大活躍.夜間の出動が多いので反射板のついた服装が安全です.その後もACS,CPAと夜は更けていきます.CT室も初療の一貫.CT台の上での緊急気道確保,麻酔導入も慣れたもの.スタッフ,施設の体制さえ整備すれば安全な医療を提供出来る場所も確保されます.


今日は秋の日のほんの一瞬のミッションをとらえてみました.

忙しい毎日ですが,ICUのスタッフデスクには・・・癒しの空間も必要ですね^^