2012年11月27日火曜日

11月27日 日常業務

TECCMCの日常業務は・・・

☆病院前救急診療(ドクターヘリ,ドクターカー)
早期医療介入が救命率向上につながることは明白です.その1つの手段がドクターヘリ,ドクターカー.現場で救急隊,救助隊などと連携しながら活動します.

☆初療,ER対応
軽症から重症まで,老若男女全ての救急患者に対応します.診断と初期治療を行って各科への橋渡しはもちろん,重症・重傷であれば救急医が根治的治療まで一気に行います.初療室開胸,開腹は並列2例まで可能.この冬,3列目が可能な初療室が増築されます!

☆Trauma & Acute Care Surgery
体幹部を中心とした外傷手術はもちろん,急性腹症,軟部組織重症感染症,骨盤創外固定などの手術を担当します.生命に危機のある,あるいは危機を及ぼすかもしれない,根治的治療までの時間が生死を分けるような患者さんの術前(診断を含め),術中・手術,術後管理を一貫して行います.

☆緊急内視鏡
出ている血は止める!カメラも時にはにぎります.

☆集中治療
気道,呼吸,循環の安定化を目指した管理を徹底して行います.そのためには治療学のみならず,診断学も大切です.ER,初療対応の知識が集中治療にも活きています.もちろん逆もまた真なりです.人工呼吸管理,急性血液浄化療法,体外循環などを得意としています.

☆一般病棟管理
集中治療を終えられた患者さんを,病状,病態に応じてそのまま一般病棟でも担当します.

☆外来
退院後,あるいは初療で担当した患者さんのfollow外来です.

こんな診療をおこないつつ,本日も1日が終わります.


TECCMCの日常スナップショット!

◇ドクターカー出動!
ドッキング方式のドクターカー.特に早朝,夜間に大活躍・

事案によっては現場まで向かいます.真っ暗な林道,崖下60mに乗用車が転落!救助隊,救急隊と共にロープで降下,現場からの初期診療を開始です.

◇ドクターヘリ
 日本一有効活用されているドクターヘリ.覚知同時要請システムも馴染み,時速200km以上で現場に飛びます.

青空,紅葉に映えるドクターヘリと,日没,薄暮に浮かぶドクターヘリ.どちらも大好きなシーンです.

ランデブーポイントで救急車を待ってドッキング,診療開始です.

◇集中治療室
日々重症管理が行われます.

ベッド周りはなかなか広い^^
 

時にはICUでの手術.緊急度,重症度,時間などで決断です.集中治療を行う救急集中治療医は全員麻酔管理はOK.その日の担当医が全身管理を行いつつ手術開始!

真剣な眼差し.

洗浄をさせて右に出るもの無しの前山先生.

もちろんナースの協力も欠かせません.いつもいつもありがとうねm(_ _)m


これから寒い日が続きます.どうぞ皆様,御自愛下さい.ヘリ内も寒く,時にはスタッフ全員で毛布にくるまることも・・・良い笑顔をいただいたところで本日の業務は終了!お疲れ様でした^^








2012年11月25日日曜日

11月25日 おめでとう!

平成24年度の日本救急医学会救急科専門医試験の結果が発表されました.救急医として認められる資格の1つです.日本救急医学会からの報告では,今年の合格率は「67%」.ん〜,微妙な合格率です.

さて,TECCMCからの受験生(岡本先生,前山先生,中嶋先生)はどうだったのでしょうか??

・・・筆記試験受験者全員合格!!おめでとう〜〜〜\(^_^)/ TECCMCの救急医13名中,救急科専門医は9名となりました.

喜ぶ岡本先生.

 弾ける中嶋先生

アップ,前山先生

昨年の番匠谷先生,長嶺先生,松井先生の合格に続き,今年も大変優秀な結果でありました.専門医資格に負けないよう,より一層の努力をしてください^^

まずは,「おめでとう!」






2012年11月22日木曜日

11月22日 ふるさと教育推進事業(地域医療教育)講演会

本日はセンター長が「ふるさと教育推進事業(地域医療教育)講演会」で島根県安来市の中学校へおじゃましました.島根県の事業で地域医療を学ぶ授業の一環です.

目的の一つは医療職に興味を持ってもらい,最終的に地元に残って地域貢献してもらいたいということです.いわゆる「職業講話」にあたりますが,はたして中学生達にどうすれば興味を持ってもらえますか・・・?

ということで,内容は,
・豊岡,但馬の紹介
・仕事をする必要性と目的
・医者になった理由
・医療職とは
・「人」「いのち」について
・医者になるために.初期研修医まで
・各科と救急医の違い
・勉強は必要.でも人間性を広げる勉強はもっと必要
・救急医療の実際
・動画見ながらの解説
・まとめ
というような感じで進めました.



約1時間,今の中学生達に最後のメッセージの真意は伝わったでしょうか??1人でも多くの若者が医療職に就いて,地元に残って貢献してくれれば良いですね^^

今回の講話で,あらためて医療職の本質を見つめ直すことが出来たセンター長でした.関係者の皆様,お招きいただきありがとうございました.最後に控え室を訪ねてくれた中学生との記念写真.ご本人達の了解,先生方の了解を得て掲載いたします.








2012年11月20日火曜日

11月20日 紅葉と覚知同時要請

小高い丘の上の当院の周りも紅葉.朝晩は体の芯から冷え始めました.そろそろ冬用のブルゾンが必要かもしれません.



本日はあいにくの雨模様.ヘリとカーの併用で対応です.でも時々は晴れ間ものぞく気まぐれな1日でした.


本日のヘリ要請全事案(7件)が覚知同時要請.先日の症例検討会の思いが伝わったのでしょう.医療機関まで時間のかかる当地域では非常に有用なシステムです.消防の理解と協力あってのシステム,今後も精度を上げていきましょう!よろしくお願い申し上げます.




「あ〜,勤務表作らないと・・・」ギリギリまで手を付けられないセンター長が夜勤のために初療に走って行きました.さてさて,ドクターカーデビューした中嶋先生は何処へお出かけでしょうか??今宵こそ平和な但馬地域でありますようにm(_ _)m





2012年11月18日日曜日

11月17日 院内災害訓練を実施しました

本日は院内災害訓練を実施しました.災害はいつ起こるかわかりません.準備は大切です.

外はあいにくの雨,肌寒い豊岡です.


今回も但馬4消防本部の協力を得て訓練開始です.想定はバス同士の衝突事故.傷病者は40名程度.当地域では現実味のある想定にしました.


雨のために災害棟の駐車場が事故場所に変更です.消防による現場活動開始!今回はドクターヘリ,ドクターカー,DMATは現場出動不可の想定です(実際は現場に医療チームが入ります).


消防から多数傷病者の連絡を受けた救急医が院内災害モード立ち上げの連絡を行い,災害対策本部が立ち上がります.昨年の訓練の反省をふまえ,災害対策本部となる講堂の倉庫には災害対策本部準備物品がパッケージングしてあります.それを引張りだしセッティング.今年は早い!


実際に職員の緊急連絡網を使って職員の非常招集も行ってみました.連絡網の問題点も抽出.災害対策本部に集まってくる職員の方々に,役割とアクションカードを配布.今年は早い,早い.昨年の反省が活かされています.が,情報共有の部分では・・・来年の課題です.


発災から40分,模擬患者が続々と搬入されてきます.病院入口のホールがトリアージエリア.院内用の災害カルテも発行します.


まずは「赤」エリアの初療室に患者がやってきます.重症担当の救急医達はマネジメント,診療と各々の役割をこなしますが如何せん医者が足りん!少々切れ気味のま○い先生でした.災害時ってこんなもんですよ.


「黄」,「緑」エリアも徐々に患者が搬入されてきます.局地災害の想定なので,比較的混乱も無くこれらのエリア活動は行われました.


災害対策本部にも情報が集まりつつありますがまだまだ不十分.さてさてどうしたものか??各現場と本部の情報共有化をシームレスに行うことが今度の課題でしょうか.本部には院長先生,副院長先生も参戦されています.


昨年から用いている階層構造を使った災害対策.このツリーの問題点も明らかになりました.総論:OK,各論:1箇所に情報が集約されすぎ身動きがとれないことがある.フムフム,なるほど.このツリーをさらに改訂してより良いものにしていきましょう!


訓練終了後の反省会でもいろいろな意見をいただきました.昨年よりは断然良くなった当院の災害対応,でもまだまだ改善の余地はあります.また明日から改訂作業です.


寒い中,訓練に参加していただきました関係者の皆様,本当にありがとうございました.今後ともよろしくお願い申し上げます.








2012年11月16日金曜日

11月16日 「ドクターヘリ症例検討会」終了

今年度第4回目の「ドクターヘリ症例検討会」が終了しました.基地病院,近隣医療機関,消防関係者,事務職などなどの皆様にお集まりいただきました.ありがとうございました.今までよりもちょっとした本音トークが出来たのではないでしょうか^^


☆Total Prehospital Timeの短縮は「覚知同時要請」と「現場滞在時間」にかかっている.
☆早期医療介入と根治的治療を考え,現場の救急隊は自身の観察結果から迅速に傷病者にとって最善の活動を判断する.
☆搬送先医療機関の根治的治療までの時間は大丈夫か?
☆ドクターヘリ要請,搬送事案の検証も必要であるが,ドクターヘリが必要であったにもかかわらず,要請されていない事案はどれくらいあり,その転帰はどうなっているのか?むしろ後者の検証の方が重要である(←日本救急医学会でもセンター長が発言した内容です.ドクターヘリの本来の目的を考えると,当たり前の議論でしょう.)!

などなど.

重症外傷,急性冠症候群,難治性VF,脳梗塞・・・医療介入だけ考えて近隣病院へ搬送するのか,医療介入は数分遅くなっても根治的治療開始と患者予後まで考えてドクターヘリ,ドクターカードッキングするのか,各地域で消防と病院がお互いに情報を共有し合う時期にきています.

次回は年明けの1月に京都府福知山市で開催します.今後ともよろしくお願い申し上げます.






11月16日 本日は「ドクターヘリ症例検討会」

本日17時30分より,当院講堂におきまして「ドクターヘリ症例検討会」を開催します.2ヶ月に1度の検討会です.関係者の皆様,お気軽にお越し下さい.

本日は・・・
1)公立豊岡病院ドクターヘリ事業今年度報告とtotal prehospital timeについて
⇒センター長が日本航空医療学会,日本救急医学会の発表データを元にした報告,発表を行います.

2)消防,拠点病院からの事例発表
⇒これを元にディスカッションします.

本日は秋晴れ!青い空,ちょっと赤みのかかった山にドクターヘリが映えます・.



TECCMC ICUは日々重症の皆様の治療にあたっております.PCPS 2台,IABP 3台,CHDF 3台・・・なかなか手強い日もあります.そんな中でも確実な手技を完遂するために経食道エコーを使ったPCPSカテーテル挿入,肺動脈カテーテル挿入なども行います.


ドクターヘリ,ドクターカーだけでは救命率は上がりません.やはり基地病院の「質」が問われます.兎に角,ちょっとでもレベルアップ出来るよう全員で邁進いたします.






2012年11月15日木曜日

11月15日 なんと!

学会期間も一段落し,やっとブログに辿り着けましたm(_ _)m たまった分は適宜アップします.


本日のヘリ帰投時の写真.なんと神鍋高原・奥神鍋スキー場に積雪が!まだ11月ですよ〜.どうりで寒いはず・・・


2年連続の豪雪,今年はもう積雪はいりませんです.


最近の重症度↑↑から夜勤明け組みの岡本先生,松井先生が夕方までバックアップで残っててくれました.昨夜も大変だったのにありがとうねm(_ _)m 佐々木先生,センター長は緊急手術も終わり今から日常業務へ復帰です.


急に寒くなりました.皆様,どうぞ御自愛下さい.






2012年11月14日水曜日

11月14日 お知らせです^^

本日はちょっとしたお知らせです.

1)「手術動画とシェーマでわかる外傷外科手術スタンダード」という書籍が発刊されました.本邦の外傷外科の教科書となるでしょう.DVDで実際の手術手技も学べます.センター長もちょっとだけお手伝いした書籍です.



2)日本急性血液浄化学会指定施設に認定されました.急性血液浄化療法の「質」を担保出来る施設ということです.集中治療をやっている施設であれば大切な施設認定です.尚,本認定制度に関する詳細は学会のホームページ(http://jsbpcc.umin.jp/nintei.htm)をご参照下さい.


以上,速報でした!






2012年10月24日水曜日

10月24日 FBもご覧下さい^^

本日はドクターカー運行調整委員会が開催されました.
当センターのドクターカーは但馬地域3市2町の補助金事業.基地病院,消防,行政とより良い事業にするために一同に介し協議です.

各関係機関のご理解,ご協力により,ドクターカー事業も地域にとって有効活用されております.今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます.


さて,当センターの日常的な出来事をFace Bookにてつぶやいております.是非,そちらもご参照下さい.
 TECCMC FB: http://www.facebook.com/TECCMC





2012年10月20日土曜日

10月20日 お話ししてきました

本日は京都府京丹後市にある峰山高等学校のPTAの皆様にお招きいただき,1時間半ほどお話しをさせていただきました.

京丹後市は京都府の北部(丹後地域),日本海に面する街です.当センターのある豊岡市のお隣,医療圏,生活圏の一部は豊岡市にもなっています.そしてもちろんドクターヘリの運航エリア.しかし残念ながら未だドクターカーの運行エリアにはなっていません・・・同心円では十分カバー可能なエリアなのですが,まだまだ行政側の理解などが得られません.地域救急医療システムの一部と考えていただければと思うのですが・・・


さて秋晴れの中,会場である「京丹後市アグリセンター大宮 多目的ホール」に到着です.TECCMCから安全運転の自家用車で約50分.おお,こんな大きな看板が!


本日のお題は「救命医療の現場から 大切な命を守るために」です.


1)日本の救急医療の現状
2)地方の救急医療の現状
3)救命の連鎖;一般市民の勇気が救命率を上げている
4)早期医療介入の重要性
5)適切な病院選定,搬送の必要性
6)救急医療システムの手段;ドクターヘリ,ドクターカー
7)そしてその効果
8)救急医療は「地場産業」「チーム医療」

こんな内容でお話ししました.100名を越える方々にお越しいただきました.企画,運営を担当されました関係者の皆様に感謝申し上げます.


地域に根付いた救急医療を行うには,地域住民の皆様のご理解,ご協力が必要です.その地域の現状,既存の医療システムなど,伝わっていない事実があるのが現状です.今後もこのような機会があれば,出かけていきたいと思います.


本日はありがとうございました.







2012年10月19日金曜日

10月19日 救急集中治療医

TECCMCのドクターの任務は,
・病院前救急診療:ドクターヘリ,ドクターカー
・初療&ER
・根治的治療:緊急手術(外傷,急性腹症など),緊急内視鏡,TAEなど
・集中治療
・一般病棟管理
・follow外来
・災害時派遣(DMATなど)
・消防との事後検証
・医学教育
などなどです.病院前からチームで診断,治療を行い,入院管理,外来フォローまで行う幅広く,奥行きの深い救急集中治療を目指しております.こんな環境で救急集中治療を実践したいという医師,看護師の皆様からのご連絡をお待ちしております!


ここ数日は秋晴れ.北近畿地方は過ごしやすい毎日です.ドクターヘリの機体も青空に映えます.


現場出動では早期医療介入,医学的な観点からの病院選定など有効に活用されるドクターヘリ,ドクターカーです.

外傷事案,現場で傷病者は意識レベルIII桁,胸部外傷を合併した低酸素状態.TECCMCまで陸送なら40分以上かかる地域.覚知同時要請にて降り立ったフライトドクターにより外傷初期診療がなされ(緊急度が高い症例であり,機内収容しフライト中にエアウエイスコープを用いた気管挿管など施行),primary surveyをクリアした状態でTECCMCへ搬送です.現場での予測生存率は50%.医療介入が30分遅れていれば失った命かもしれません.消防の的確な判断に始まる地域救急医療システムが上手く作動した事案です.

(写真と上記事案は無関係です)


TECCMC ICUには重篤な患者さんが入床されます.当科医師,各科医師,そしてTECCMCの看護師が協力し合って治療にあたります.

術後の呼吸不全,ICUへ転棟し気管挿管,APRVでの呼吸管理そして原因検索.呼吸状態が悪すぎてCTに移動出来ず.ICU内で診断的腹腔洗浄から緊急開腹へ.acute care surgeryの知識と経験を提供し,open abdominal managementと急性血液浄化療法,そして悪化する酸素化にはECMO(人工肺)の装着.夜を徹した重症管理が始まります.隣のベッドでは血液浄化療法から離脱した敗血症性ショックの患者さんが穏やかに休まれています.


救急集中治療医を中心とした救命チーム.日々の地域医療にもっともっとお役に立てるよう精進いたします.本日はTECCMCのある1日を題材に救急集中治療医の一面を紹介しました.