2011年10月5日水曜日

10月5日 ERT, ERL, そして旅立ち

鈍的外傷に伴うCPAの救命率は極めて絶望的と言われています.しかし,1人でも助かる人がいればと挑戦し続けるのも救急医の仕事です.その可能性を秘めるのがドクターヘリ,ドクターカー.現場からの医療開始が可能性を0から引き上げるはずです.

「交通事故,運転手閉じ込め.」でドクターヘリ出動.幸部先生,山邊先生,森田看護師が本日のヘリ番.現場直近に着陸し最速での医療介入開始.

救助直後からの必死の治療.
現場心拍再開!!

ヘリ機内へ搬入し,再び心停止へ.幸部先生は機内開胸の準備と同時にCPRと薬剤投与.1サイクルでROSC.TECCMC初療へ・・・しかし,再び循環低迷.「ERT & ERL!」初療担当医の岡先生が叫びます.

岡先生,富野先生たちで執刀.
長嶺先生は蘇生のコマンダー.

腹腔内臓器損傷,院外心肺停止・・・予測生存率6%.患者さんの既往などを考えると非常に厳しい戦いです.緊急輸血体制,初療手術体制をもってしても・・・

今までであれば,ERT, ERLまで辿り着かなかった患者さんがここまで辿り着き始めました.もう少し,もうちょっとで今までの認識が変えられるかもしれません.


8月から週3日,TECCMCの救急医として勤務してくれた富野先生が本日で一旦勤務終了です.今月中旬から「JAPAN HEART」の一員としてミャンマーに旅立たれます.体に気をつけて,頑張ってきて下さい.そして帰国後,TECCMCの皆は先生のことを待っています!また一緒に働けると良いですね^^

富野先生.お疲れ様&頑張って来てください!