本邦における「Acute Care Surgery」の概念はまだ確立されたとは言えません.TECCMCでは当初からAcute Care Surgery Teamは,
・病院前からの外傷・救急診療を行う
・初療対応,診断を速やかに行う
・外傷手術(特に体幹部,可能であれば開頭・穿頭,創外固定,熱傷も)を行う
・生命に危機をおよぼす,あるいはおよぼす可能性のある緊急手術(特に急性腹症,軟部組織感染症,大血管系,呼吸器系など)を行う
・IVRを行う
・術後の集中治療を行う
・一般病棟管理を行う
・follow外来を行う
・臨床研究を行う
・シフト制の勤務
を念頭に診療に当たっております.Team内の全員が外科医である必要はなく,各々が与えられた仕事を適材適所でこなす体制も必要となります.
本研究会に出席して感じた一番のことは,外傷・救急外科医の間では常識のことが,一般外科医の間ではまだ常識ではないということ.これはまた逆も真なりです.お互いが上手く混じり合って知識,技術の共有が出来れば良いですね.その役割を本研究会(来年からは学会)が担っているのかもしれません.大いに期待しています.
さて,本研究会で岡先生が下記の内容で発表しました.スライドの一部を抜粋,掲載します.
Acute Care Surgery Teamが立ち上がっているからこそ救い上げられた患者さんです.TECCMCでは珍しくない事案となりました.
研究会,学会に参加するとまた新たな気持ちで日常診療に取り組める部分もあります.さあ,また頑張りましょう!