福知山市は豊岡市まで50分の地域,地理的条件の場所です.
15日20時すぎ,TECCMC救命責任医師・岡医師のPHSに外線あり.福知山市民病院の先生から「福知山市の花火大会で爆発事故.多数の患者が発生.手を貸して欲しい」旨の連絡あり,すぐにドクターカーで向かう返答を行いました.TECCMCからはセンター長,菅医師,松井医師,三浦医師が通常のドクターカー資機材に加え,DMAT派遣用の資機材を積んで20時11分に出動しました.と同時に岡医師は救急医,医療スタッフなどの追加招集,初療室のレイアウト変更,情報共有のためのホワイトボード用意などなど迅速かつ適切に動き始めました.
DMAT掲示板,EMISからの情報収集,ドクターカー動態システムを用いた位置の把握.
普段は2 BEDのところを4 BED体制にしました.これ以外にも初療手術室,観察室が使用可能です.
初療の廊下に置かれたホワイトボードには適宜情報が記載されます.岡医師の一言「無制限で受け入れること」 気持ちだけではなく,院内診療体制,ベッド状況(この時,救命救急センターのICU/HCUは可能な限り空けています.)を瞬時にコントロールしています.さすが!TECCMCの精神を反映しています.
そして,表には出ませんが影の立役者,DMAT後方支援隊.各種情報の入力,収集,現場と岡医師をつなぐパイプ役など.DMAT活動は後方支援あってはじめて有効な活動が出来ます.
岡医師,永嶋医師,番匠谷医師,井手医師,菊川医師,藤原医師,初期研修医7名が転送されてきた熱傷患者を受入診療を行います.ICUは原医師が入院後の指示出しです.
福知山市民病院に支援に入っていたセンター長が岡医師へ連絡した時,「どんどん送って下さい.まだまだ受入可能です.」 決して強がりではなく,自信に満ちたその返答は現場に出る者にとっては何物にも代え難い言葉です.
結果,4名の患者搬入となりました.勿論,他の一般救急診療も行い,入院もとっています.災害拠点病院,ドクターヘリ,ドクターカーの基地病院,地域唯一の救命救急センターとして,今回の不幸な事案に少なからず協力させていただきました.局地災害時における院内対応の実際をふまえ,さらに良い対応が出来るよう検証を行いたいと思います.
取り急ぎの事実関係の報告です.まだまだまとめきれていない部分もあり雑文ではありますが,情報提供としての第一報です.
負傷された方々の早期の回復を心よりお祈りいたします.
負傷された方々の早期の回復を心よりお祈りいたします.