2014年8月19日火曜日

8月19日 ドクターヘリ症例検討会

本日は第7回目のドクターヘリ消防本部別症例検討会で,鳥取東部広域消防局にお邪魔しました.TECCMCから普通走行で1時間30分,ドクターヘリなら20分圏内.いつも県境を越えての協力体制を構築して下さっている消防本部です.

今回は4症例ベースで2時間以上におよぶ議論を行いました.

転落事案
現場は山中で携帯,無線の不感地帯.現場医師投入の可否,連絡系統の確認,ドクターヘリによる上空からの連絡中継などの議論を行いました.

切断指
ドクターヘリの必要性はどのような時か?再接着可能な病院の確認を行いました.

転落事案
ドクターヘリか陸送で直近搬送か?受入病院の外傷診療の質を考慮,散水の必要の無いランデブーポイントをどんどん申請して下さい,砂浜での着陸の可否などを協議,確認しました.

閉じ込め事案
覚知同時要請の徹底(離陸後軽症キャンセル大歓迎)の確認,現場医師投入の有用性・必要性の確認,現場指揮命令系統(指揮隊長は「赤いベスト」装着など)の確認,協議を行いました.

今後は地域におけるPTDの発生率,その原因を考察し,そこにドクターヘリをさらに上手く活用出来るような検証,検討を行いたいと考えております.ちなみに但馬地域のPTD 0%はこの4年間変わりまりません.

本当に多くの職員の方々に集まっていただきました.また活発な質疑が出来ました.有意義なそして意識の高さを感じさせられた検討会でした.基地病院も全てに応えられるよう,益々精進いたします.

今週はちょっと気温上昇の但馬地域です.日々,ドクターヘリも飛び回っております.但馬空港の上空写真も1枚^^


天候が良くなり人が動き始めると事故をはじめとした外因性のものが増えます.9名の複数傷病者事案,複数名の中〜重症熱中症,転落,単独事故などなどで,次々に搬入される傷病者で初療に10名を超える重症者.他の内因性の緊急手術も速やかに終え,ICU/HCU担当の救急医と連携を図りつつ,全事案応需.ちょっとした災害モードでしたが,講堂では前山先生が災害対応の机上訓練中・・・訓練と実践を同時進行のTECCMCでした.


今週は蒸し暑いようです.お出掛けの皆様,どうぞお気をつけ下さい.また熱中症には十二分にご注意下さい.