これは救急救命士処置拡大2行為が始まり,また活動プロトコールの再確認を行うこと,さらには現場活動における観察,評価,その根拠に基づく処置・病院選定(ヘリ・カー継続,キャンセル判断を含む)の質の向上を目的に行われました.
想定はAMIからのVF, CPAに嘔吐,気道閉塞が合併した症例,低血糖症例,そして蜂アナフィラキシーショック症例です.
CPA症例ではBLSの質,特定行為のタイミング,実施場所,隊活動の統制などが評価されました.低血糖症例では血糖測定適応判断,脳卒中との鑑別とヘリ・カー要請の必要性判断,ブドウ糖投与は現場?搬送中?,現場滞在時間を意識した活動などが評価されました.蜂アナフィラキシーショック症例では早期医療介入を目指した活動,救急隊,現場支援隊,ヘリ支援隊を含めた医療システム活用の判断,ショックに対する輸液施行場所・根拠などが評価されました.
TECCMCからは検証医としてセンター長,前山先生,杉野先生が評価者で参加し,各々の隊活動,事案・症例についてフィードバックを行っています.
このような地域の取り組みがより質の高い救急活動・システムの構築につながります.MC協議会主催でこのような訓練,取り組みが行えたことを誇りに思い,今後もこのような活動,訓練を継続していきたいと思います.
参加,協力していただきました皆様,ありがとうございました.そしてお疲れ様でした!