2011年6月4日土曜日

6月3日〜4日 第14回日本臨床救急医学会

第14回日本臨床救急医学会に小林,岡本先生,松井先生が当センターのネタで,池田先生,林看護師が前所属のネタで発表,出席しました.


6月3日(第1日目)
小林(ランチョンセミナー):「救急・集中治療における血行動態最適化を目指した患者管理」
小林(パネルディスカッション):「3府県共同運航ドクターヘリ事業の現状から考察される航空医療の展望と課題」

6月4日(第2日目)
松井先生(一般演題):「当地域の救急医療システムが救命に寄与した胸椎破裂骨折に伴う大量血胸の一例」
岡本先生(一般演題):「ドクターヘリ補完事業のドクターカー運用について」

いろいろなご意見をいただき,今後の糧となりました.ありがとうございました.また,沢山の刺激をいただき,益々頑張らねばと思っております.


3日の夜はTECCMC+αの兵庫県勢でささやかな院外医局会です.留守番をしている医局員の皆様,申し訳ない.美味しい料理をいただきました.お土産買って帰るから勘弁 m(_ _)m.



学会中でもTECCMCは通常営業です.

3日のドクターヘリは山邊先生,三浦先生,福本看護師が担当です.5件出動.

1件目)傷病者2名の交通外傷
フライトドクターは2名.十分に対応可能です.重症はヘリでTECCMCへ.軽症は近隣病院へ搬送です.

2件目)チェーンソーでの裂創
出血性ショックが疑われた覚知同時要請.ランデブーポイントでドッキング,TECCMCへ搬送です.

3件目)呼吸困難
覚知同時要請.ヘリがランデブーポイントに着陸と同時に救急車が到着,それに乗り込んで救急隊とともにご自宅へ.これぞ,最速の医療開始.覚知同時要請ならではのミッションです.現場から安定化させ,TECCMCへ搬送です.

4件目)小児交通外傷
覚知同時要請.ランデブーポイントで治療開始直後に別事案の要請.頭部外傷が疑われましたが,呼吸,循環は安定.山邊先生が救急車に同乗してTECCMCへ搬送です.

5件目)アナフィラキシー
覚知同時要請.三浦先生,福本看護師は前事案のランデブーポイントから離陸です.そして本事案のランデブーポイントで出動途中の救急車とドッキング,本日2回目の救急隊と共に現場へ!です.アナフィラキシーショック!現場から初期治療を行い,状態は安定,救急車同乗で近隣の病院へ搬送です.


4日のドクターヘリは岡先生,番匠谷先生,森田看護師が担当です.3件出動.

1件目)痙攣
覚知同時要請.119番通報から20分で初期治療開始です.陸送に比べ20分以上の医療介入開始までの時間短縮です.

2件目)離陸後キャンセル
覚知同時要請にはキャンセルはつきもの.むしろ,ヘリ要請が遅れて,患者さんに不利益になる方が「罪」です.

3件目)傷病者4名の交通外傷
閉じ込め事案.ランデブーポイントから支援車で現場へ,傷病者は4名!岡先生,番匠谷先生は「緑」2名,「黄」2名とトリアージします.「緑」の傷病者2名は救急隊のみで近隣の医療機関へ.「黄」のうちより重症者をヘリ搬送,残りの1名は岡先生救急車同乗で搬送です.現場ではいろいろ葛藤があったようですが,結果的には上手いこと現場をさばいてます.


なかなか濃い事案もあり,大変でした.そんな中でも協力をしていただける関係者の皆様へ感謝申し上げます.


さて,お知らせです.最新の「救急医療ジャーナル」に当センターのこと,豊岡市消防本部のことが掲載されています.ドクターヘリ,ドクターカー運用のことなどが載っておりますので,お時間のある方はご一読ください.