2012年1月9日月曜日

1月9日 スキー場×3

本日も朝からTECCMCは大繁盛.緊急手術1件,ドクターヘリ6件出動,ドクターカー4件出動.


緊急手術は術前,術中,術後の集中治療と迅速な手術が必要な重症な患者さん.患者さんも頑張っておられます.我々もそのお手伝いを全力で行います.


今朝のヘリポート.霧の上から太陽がのぞいています.本日も出動に支障なし.


積雪時のランデブーポイント.積雪50cm程度であれば,ヘリにはスノースキッドが装着されており沈みません.ただ,医療スタッフは不用意に降りると,膝まで雪に埋まりそのまま・・・昨年の反省を今年は活かしています.


本日の現場直近着陸.農道に着陸し医療スタッフはあぜ道をダッシュ!着陸後の安全確保は警察がやってくれます.覚知同時要請で出動し,最短の医療介入が実現しています.



本日のドクターヘリ出動6件中3件が「スキー場」事案.救急車は現着に30分以上かかります.天候さえ問題なければ,要請からヘリ到着までは10分前後.スキー場事案では先着することもあります.

昨年から着陸しているゲレンデの圧雪地.スキーパトロールの方々に多大なるご協力を賜っております.ありがとうございます.本事案は覚知同時要請の頭部外傷事案.ヘリ先着で,医療スタッフのみの活動.外傷初期診療,全脊柱固定(ヘリ機内にはバックボードも積んでます)を行って,TECCMCへの搬送です.



2,3事案は同じスキー場.もちろん覚知同時要請です.重症頭部外傷に内因性の痙攣.重症頭部外傷は2次性脳損傷を防ぐ為に,エアウエイスコープを用いた経口気管挿管.機内へ収容,飛行中にFAST.フルモニタリングで居住地の救命救急センターへヘリ直送です.

2事案の帰投途中に3事案目のヘリ要請.2事案目と同じ着陸ポイントに降りてゲレンデへ.初期診療を行いながらTECCMCへ搬送です.



本日も早期医療介入と搬送時間の短縮を実現することが出来ました.スキー場,現場直近など,消防の皆様には安全確保などでご支援を賜り感謝申し上げます.お陰様でこの時期でも安全に運航を行える事が出来ます.


病院前救急診療を頑張っている間にも,院内では重症管理が続きます.人工呼吸管理,膜型人工肺管理,循環管理,急性血液浄化管理,栄養管理・・・写真に写っている幸部先生は集中治療専門医.淡々と冷静に治療をこなしていきます.



本日のおまけ画像.霧に包まれた但馬空港.標高が高い空港なので,この時期どうしようもありません.なかなか幻想的ではありますが,昨年度はこの霧のお陰で,但馬空港から離陸出来ない,給油に行けないなどの不具合が起こっていました.やはり基地病院敷地内に「格納庫」「給油施設」は必須ですね.




本日のヘリ番は小林,三浦先生,清水真美子ナース.三浦先生,出動途中の真剣(?)な表情.すっかり一人前のフライトドクターです.


離陸前,機内暖房が効いてない状況での清水ナース.革手袋はめて「凍えてます〜」.


でもヘリ待機中はパイロットさんと雪合戦.四季折々を楽しむフライトスタッフ達です.風邪ひかないでくださいよ〜^^


現場に出て行く医療スタッフは多かれ少なかれアドレナリンが出ています.患者さんにはもちろん,JA822Hドクターヘリにも優しいスタッフであるためのメッセージ^^