2011年1月17日月曜日

1月17日 吹雪時々晴れのち吹雪

本日も日勤帯は救急車だけで10件以上.1次〜3次までくまなく搬入されます.松井先生,山邊先生,初期研修医の生田先生がテキパキと対応していきます.

今日も朝から吹雪.寒波はもういりませんわ.でもそんな中,一瞬の晴れ間を見計らってヘリがやってきます.



本日のドクターヘリ・カー担当は小林,番匠谷先生,林看護師.

☆ドクターカー1件目 交通外傷・閉じ込め事案

ヘリがまだ出動出来ないため,カーが出動です.覚知同時要請.救助事案のため現場近くでドッキング.番匠谷先生は外傷初期診療を開始.幸い,大きな外傷もなく安定した状態でTECCMC搬送です.

☆ドクターカー2件目 痙攣

ヘリポートへヘリ着陸と同時に雪模様.これでは飛行不可能・・・そんなタイミングで要請です.ヘリ飛行不能のため,カー出動!番匠谷先生,林看護師はドッキングポイントを目指します.小林は運行管理室で天候の回復具合を待ち,ヘリで迎えに行けるか否かの判断を待ちます.すると,「今ならこの方面は飛行可能!」 ヘリ出動です!



☆ドクターヘリ1件目 上記事案

小林を乗せたドクターヘリはヘリポートを離陸.ランデブーポイントへ向かいます.途中,ドクターカーの走行位置を無線で確認.ヘリのランデブーポイントで同流可能と判断します.

飛行時間10分弱.ランデブーポイントへ着陸し救急車内で診療開始.患者さんの意識は回復,ABCの問題なし.CPSS 0項目.しかし痙攣があったことは確かなようです.であれば精査目的にTECCMC搬送とします.搬送に移ろうとしたその時,カースタッフが到着(この時点でカーはキャンセル扱い).そのまま共にヘリへ乗り込みTECCMCへ戻ります.


早期医療介入を行うために,カーで向かう.そして,天候の回復があればヘリ出動.空と陸.もしこれが救命につながれば,医療資源の有効活用となります.それが10事案中1事案でも良いと思っています.TECCMCも消防も同じ方向を見据え,救急医療を提供しています.これが北近畿のすばらしさです.



本日は見学の先生が来られました.TECCMCの日常を垣間見られたと思います.うちの救命救急センターはこんなところです.少ない人数ですが,最大限の結果が出せるようがんばっています.是非,仲間に加わってください!